芳根京子主演「チャンネルはそのまま!」3/18から5夜連続放送。HTBで直筆メッセージも公開

HTB北海道テレビは3月18~22日、HTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」(午後11:20、22日のみ午後11:15。北海道ローカル)を放送する。札幌在住の漫画家・佐々木倫子氏による同名コミックを、原作のモデルとなったHTB自らが芳根京子主演で実写化する話題作。Netflixでは3月11日から独占先行配信する。

原作コミックは、2008~13年まで小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載され、単行本全6巻はシリーズ累計発行部数100万部を突破した人気作。架空のローカルテレビ局「HHTV北海道★(ほし)テレビ」の新人記者・雪丸花子(芳根)が、持ち前のエネルギーと天然ぶりで周囲を巻き込み、旋風を起こす痛快お仕事コメディーだ。今回のドラマ化を記念してオールカバー描き下ろしの「新装版 チャンネルはそのまま!」が発売されている(5、6集は2月28日ごろ発売予定)。

ドラマ化は、HTBが全従業員から集めたアイデアをもとに決定。主人公の花子役を芳根、同期の新人記者・山根一役を札幌出身の飯島寛騎が演じるほか、宮下かな子、長田拓郎、島太星、瀧原光が出演。また、TEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)や鈴井貴之、泉谷しげる、根岸季衣、東京03、ヨーロッパ企画など、HTBにゆかりのある個性派俳優や芸達者な面々が脇を固める。総監督は「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督、監督は藤村忠信(HTB)、山本透(映画監督)、佐々木敦規(ももいろクローバーZ ステージ演出/映像ディレクター)、木村好克(Production I.G)の4人が務めた。

藤村は、原作に本人そっくりな情報部長が登場しており、劇中でも同じキャラクターを演じる。キャスティングをはじめ、メイン舞台に移転直後の旧社屋を活用し、ライバル局には新社屋を使うなど、ロケにも工夫を凝らしているのが見どころだ。

新人記者の花子は入社以来失敗続き。同期のアナウンサーのデビュー戦では、花子がニュース原稿を書き上げたのは放送開始ギリギリで、しかも信じられないほどの誤字だらけ。危うく悲惨な放送事故を起こすところだった。同期の報道記者・山根も、毎度毎度の花子のおもり役にうんざり顔。そんな花子は、このテレビ局に謎の「バカ枠」で採用されたという。一体、「バカ枠」とは何なのか? トラブルメーカーの花子だが、不思議と彼女の周りにはスクープがあり、感動が生まれる。花子の一言で気象予報士は開眼し、花子の行く先に逃走中の放火の容疑者が現れたりする。マスコミに距離を置くカリスマ農業技術者(大泉)やライバル局員(安田)でさえ、いつの間にか花子の旋風に巻き込まれてしまう。

このたびの放送を記念し、HTBのエントランスでは「チャンネルはそのまま!展」を開催中(月~金曜/午前7:30~午後7:00、土曜・日曜・祝日/午前10:00~午後5:00)。主演の芳根による直筆メッセージや、ドラマで使った衣装や小物をはじめ、台本、ドラマに登場するキャラクター・ホシイさんのぬいぐるみ、ロケ地マップなどを展示している。

連載当時から「リアルだ」と話題になった漫画が、まさにリアルな映像になるという異例の試み。原作ファンはもちろん、テレビ好きには見逃せないドラマといえそうだ。

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