榎田にとっては初めての南郷春季キャンプ…その居心地は?
リーグ優勝を果たしたものの、チーム防御率はリーグワーストに終わっていた昨季の西武投手陣。今オフにエースの菊池雄星投手がチームを離れたこともあり、ローテーション争いは激しいものとなりそうだ。昨季、ともに自身初の2桁勝利をマークし、今季も先発の柱として期待される多和田真三郎投手と榎田大樹投手が、「文化放送ライオンズエクスプレス」で行った対談の模様をお届けしたい。
――榎田投手、南郷の居心地はいかがですか?
榎田「暖かいのもありますし、地元(鹿児島県大崎町)が近くて知り合いも来ているのでやりがいがありますね。良いキャンプを送れています」
――7日のブルペンでは、カーブ、スライダー、スラーブ、チェンジアップと変化球も交えていましたが、仕上がり具合は?
榎田「スライダー、カットボールは去年からしっかり投げられているので、あとはシュートやチェンジアップを去年から続く課題として、今年しっかりと取り組んでいけたらと思います」
――多和田投手の体の状態は?
多和田「去年よりもだいぶ仕上がっています。去年のこの時期にはあまり肩ができていなかったので、今年はそこを反省して入っています。まだ変化球は少ないですけど、順調にきていると思います」
――ブルペンでは捕手を本塁から後ろに遠ざけて投球していましたが、狙いは?
多和田「(捕手との)距離が近いとどうしても体を小さく使ってしまうので、体を大きく使うことと、軌道を意識して練習をしています」
東京ガスの先輩、内海投手の加入でいじられ役回避!?
――榎田投手、東京ガスの先輩でもある内海投手が加入しましたが、どのように見ていますか?
榎田「とても心強いですし、後輩から僕がいじられていたのが内海さんの方向に行っているので、やりやすいかなと思います(笑)。武隈を筆頭に、今は内海さんにみんなあたたかく声を掛けていると思うので、とてもやりやすいです」
――多和田投手、投手陣の雰囲気はいかがですか?
多和田「本当にいいと思います。また内海さんは練習がすごいじゃないですか。若手も自分も見習うべきだなと思います」
――今うなずいていますが、榎田投手から見た多和田投手はどんな選手ですか。
榎田「普段はのほほんとしてる感じですけど、去年もやっぱりマウンドに上がったらしっかりとした投球をしていたので、今年も変わらずやってほしいなと思います」
――多和田投手は昨年、最多勝を獲得しましたが今年の目標は?
多和田「去年は打線に助けてもらった部分が大きかったので、今年は防御率も下げて、1試合でも多く試合を作れる投手を目指していきたいと思います」
――榎田投手も移籍1年目で見事に2桁勝利を挙げましたが、今シーズンはどのあたりに目標を置いていますか?
榎田「去年は途中から1軍ローテーションに入らせてもらいましたけど、今年は最初からローテーションに入って、年間通して、波はあると思うんですけど、それを小さくして、去年は投げられなかった規定投球回を越えられるように頑張りたいです」
――榎田投手も、やはり投げていて西武のバッター陣の強力さは感じていましたか?
榎田「そうですね。それこそ11勝4敗だったんですけど、4敗っていうのは打線のお陰で、自分が崩してしまったゲームでも助けてもらったので、それはすごく大きいかなと思います」
肉好きと語る多和田だが、普段の食事量自体は…
――ここからは、キャンプ宿舎・日南海岸南郷プリンスホテルの好きなおかずを伺います。榎田投手は?
榎田「宮崎といえばチキン南蛮ですし、ここでもチキン南蛮が出てきたら食べさせてもらっています。(地元・鹿児島にいた時は)そこまで多くなかったですね。お弁当とかにチキン南蛮が出たときは食べたりしてましたが、宮崎の方が(印象が)強いと思います」
――多和田投手が好きなおかずは?
多和田「えー、肉です! 日替わりで肉のメニューを作ってくれているので、肉が楽しみです。『今日は何かなぁ』とか思いながら……はい、(食堂に)行きます」
――榎田投手、食べる量に関してはどうですか。年々減っていく、増えていく、調整していく……そのあたりは
榎田「調整してますね。どうしても体重が増えてしまうタイプなので、極力増えないようにしています」
――多和田投手は増量してキャンプに入ったという話題もありましたが、体重管理はいかがですか
多和田「自分は普段あまり食べないので。食べた時もちょっと少なめというか……だからオフシーズンの時は奥さんにも協力してもらって、できるだけ食べるようにして体重を増やしてきました」
――ファンの皆様にメッセージをお願いしてもよろしいですか。
榎田「去年は途中から1軍で投げさせてもらったんですけど、今年は最初からしっかりとローテーションを守って、優勝、そして去年果たせなかった日本一を獲れるように頑張りたいと思います」
多和田「やっぱり最後に悔しい終わり方をしているので、みんなでまた日本一に向かって頑張って、そこを獲りに行きたいと思います」(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)