日本未発売のボルボ 新型 S60を報道陣にチラ見せ

ボルボ 新型 S60 T8 ポールスターエンジニアード(北米仕様) 外装(エクステリア)

半日だけ日本上陸を果たしたボルボの新型セダン S60

2年連続の日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞、2018年には全世界で64万台ものセールスを記録し、絶好調のボルボ。特にイヤーカーであるXC40は、日本はもちろんのこと世界でもその人気が爆発し、納車までに時間を要しているという状態だという。ボルボのラインアップ中、ミドルクラスを受け持つ60シリーズはSUVのXC60とステーションワゴンのV60の販売は好調。しかしセダンモデルであるS60はというと、3世代目が2018年6月に発表はされたものの、まだ日本には導入されていないというのが現状。そんな新型S60が、ボルボ・カーズ世田谷でわずか半日だけ報道陣に公開された。

登場した車両は、S60のハイパフォーマンスバージョンである「T8 ポールスターエンジニアード」。Bピラーよりも前方は先行上陸しているV60と共通のデザインで、すっきりとしたいわゆる現代のボルボ顔。S60はアメリカ、サウスカロライナ州のチャールストン工場生産となるため、来日した車両も北米仕様。フロントとリアにサイドマーカーが備わる上に左ハンドルなど、一部日本仕様とは異なるはずだが、美しいスタイリングをもった上質なセダンであることは間違いない。

≫半日だけお披露目された新型S60の姿を写真でチェックする

その走りは、一足先に北米で試乗した嶋田智之氏のレポートを参照して欲しい。特にT8 ポールスターエンジニアードは、421馬力、670Nmの高出力を受け止めるべく、オーリンズ製の減衰力調整式ダンパーやストラットタワーバー、ブレンボ製のブレーキ、19インチホイールなどの装備がおごられていることが確認できる。小さく入れられたPolestar Engineeredの文字など、アンダーステイトメントなディテールもまた魅力だ。

現行XC90から始まった新プラットフォーム「SPA(スケーラブル プロダクト アーキテクチャー)」を採用した3世代目となるS60。SUVやワゴンの影に隠れてあまり目立たない存在のボルボのセダンだが、根強い人気があるのも事実。新型S60は実にスタイリッシュ。今年秋に予定されている日本導入が今から待ち遠しい。

© 株式会社MOTA