セレスト初V 全労済杯 九州少年サッカー県大会

 サッカーの全労済カップ九州少年県大会は2、3、9日、長崎県諫早市のトランスコスモススタジアム長崎などで行われ、CAセレストが決勝で長崎ドリームに3-2で競り勝ち、初優勝を飾った。両チームは九州大会(3月9、10日・大分)の出場権を獲得した。

 各地区予選を勝ち抜いた32チームが出場。4チームによる1次リーグから、16チームが決勝トーナメントで競った。

 決勝は前半14分、セレストのFW山口がCKのこぼれ球を右足で蹴り込んで先制。前半終了間際に再びCKからMF柿本が追加点を挙げ、2-0で折り返した。後半は15分に2-1とされたが、18分にFW水田のゴールで突き放した。

 ドリームはMF川崎がCKのこぼれ球を右足で決めて1点差に迫り、1-3で迎えた後半ロスタイムにもFW坂田が1点を取り返したが、追いつけなかった。

 ■元V長崎・有光監督率いるセレスト/設立4年目で初戴冠

 CAセレストが2015年のクラブ設立以来、初めて県大会のタイトルをつかんだ。創設者で元V・ファーレン長崎の有光亮太監督は「立ち上げから大変だった。県優勝が一つの目標だったから、すごくうれしい。子どもたちが本当によく頑張った」と声を弾ませた。

 決勝は有光監督が「一人一人が役割を果たして相手キーマンへの出し所を抑えられた」と評価する堅守で流れをつかんだ。攻撃は主将のDF小柳が「練習してきたセットプレーが良かった」と振り返る通り、CKから2得点。1点差に迫られた後半18分はFW水田が「傾いた流れを引き戻す」と貴重な追加点を挙げた。

 6年生がプレーできるのは3月の九州大会が最後になる。有光監督は「ゲームの締め方が甘かった。修正したい」、小柳も「県代表として全力で戦う」と完全燃焼を誓った。

初優勝したCAセレスト
【決勝、CAセレスト-長崎ドリーム】後半18分、CAセレストのFW水田(左)がシュートを決める=トランスコスモススタジアム長崎

© 株式会社長崎新聞社