ジャイアンツにベテラン外野手が加入 パーラとマイナー契約

メジャー最弱クラスの外野陣の戦力アップを目指してブライス・ハーパーの獲得に乗り出しているジャイアンツだが、マイナー契約で実績のあるベテラン外野手をチームに加えることも忘れていない。日本時間2月13日、関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシとマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ジャイアンツはフリーエージェントの外野手、ヘラルド・パーラとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。2度のゴールドグラブ受賞歴を誇る31歳のベテラン外野手が、レギュラーの有力候補としてジャイアンツに加わることになった。

ジャイアンツにとってパーラは見慣れた存在であり、メジャーデビューした2009年から2014年途中までダイヤモンドバックス、2016年から昨季までロッキーズと、ジャイアンツと同地区のチームでプレイしていた。ダイヤモンドバックス時代の2011年と2013年にゴールドグラブ賞を受賞し、2013年にはウィルソン社が選出するナ・リーグの年間最優秀守備選手にも選出。ハイレベルな外野守備には定評がある。

昨季はロッキーズの準レギュラーとして142試合に出場し、打率.284、6本塁打、53打点、11盗塁をマーク。打率は前年の.309から下がってしまったものの、出塁率は前年を上回る.342をマークしており、堅実な打撃に衰えは見られない。また、昨季は左翼手としての出場がほとんどだったが、守備防御点+6を記録しており、安定した外野守備は健在。実績のない若手選手がレギュラーを争うジャイアンツ外野陣において、実績と実力の両面で抜きん出た存在となるだろう。

ジャイアンツは2年目のスティーブン・ダガーを「1番・中堅」で起用する方針であり、パーラはマック・ウィリアムソン、オースティン・スレイター、クリス・ショウ、ドリュー・ファーガソンらと両翼の座を争うことになる。また、ファーハン・ザイディ野球部門社長は複数の外野手をチームに加えることを明言しており、パーラの加入がハーパー獲得に向けての動きに影響を与えることはなさそうだ。

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