MLB公式サイトによる現時点での全30球団開幕投手予想

戦術の1つとして「オープナー」が導入され、ブルペンの重要性がさらに増す時代となったメジャーリーグだが、チームの開幕投手を任されることが先発投手にとって最高の名誉であることは変わらない。MLB公式サイトのコラムニストであるウィル・レイッチは、日本時間2月13日、全30球団の開幕投手を予想する記事を公開した。もちろん、スプリング・トレーニング期間中の好不調や故障により、この予想が変化していく可能性はあるが、各球団のエースがズラリと並んだ豪華なリストとなっている。

ア・リーグ東部地区はディラン・バンディ(オリオールズ)、クリス・セール(レッドソックス)、ルイス・セベリーノ(ヤンキース)、ブレイク・スネル(レイズ)、マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)の5人。昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるスネルや直近7シーズンのうち6シーズンでサイ・ヤング賞投票6位以内に入っているセールといった好投手の名前が並び、セベリーノは「昨季、田中将大の3年連続開幕投手をストップさせた」と紹介されている。

ア・リーグ中部地区はイバン・ノバ(ホワイトソックス)、コリー・クルーバー(インディアンス)、マイケル・フルマー(タイガース)、ダニー・ダフィー(ロイヤルズ)、ホゼ・ベリオス(ツインズ)の5人。トレード放出が噂されたクルーバーは、インディアンスに残留して開幕投手を務めるとの予想。また、ホワイトソックスは新加入のノバに開幕投手を任せると予想されている。

ア・リーグ西部地区はジャスティン・バーランダー(アストロズ)、アンドリュー・ヒーニー(エンゼルス)、マイク・ファイアーズ(アスレチックス)、フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)、マイク・マイナー(レンジャーズ)の5人。近年は低迷が続いているヘルナンデスだが、11年連続12度目の開幕投手を任されるとの予想。エンゼルスについては「難しい選択だ。(新加入の)マット・ハービーが指名される可能性すらある」とコメントされている。

ナ・リーグ東部地区はフリオ・テーラン(ブレーブス)、ホゼ・ウーレイナ(マーリンズ)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)、アーロン・ノラ(フィリーズ)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)の5人。デグロム、シャーザー、ノラと昨季のサイ・ヤング賞投票TOP3が顔を揃える豪華な地区である。

ナ・リーグ中部地区はジョン・レスター(カブス)、ソニー・グレイ(レッズ)、ヨーリス・チャシーン(ブリュワーズ)、クリス・アーチャー(パイレーツ)、マイルズ・マイコラス(カージナルス)の5人。メジャー復帰1年目で最多勝を獲得したマイコラスが開幕投手を務めるとの予想だが、「予想は難しい。次代のエースであるジャック・フラハティや前エースのアダム・ウェインライトもいる」とレイッチが語るように、カージナルスでは熾烈な開幕投手争いが繰り広げられそうだ。

ナ・リーグ西部地区はザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)、ジョン・グレイ(ロッキーズ)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、ジョーイ・ルケーシー(パドレス)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)の5人。ドジャースでカーショウ以外の投手が開幕投手を務めたのは、2010年のビセンテ・パディーヤが最後である。

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