早川史哉が池江にエール「一人の人間として病気に立ち向かってほしい」

2/12(火)競泳でアジア大会優勝経験のある池江璃花子選手(18)が自身のTwitterで 白血病と診断されたことを明かした。これを受け、白血病を乗り越えて現役Jリーガーとしてプレーするアルビレックス新潟の早川史哉選手(25)がクラブを通じてコメントした。

白血病を乗り越えた早川史哉が池江にエール

J2アルビレックス新潟に所属する早川史哉(25)は2016年に下部組織で6年間プレーしたアルビレックス新潟に加入した。筑波大学から加入した同選手は開幕戦でデビューを飾ると、その後の試合でもフル出場を果たしていた。しかし、2016年4月24日のJ1第8節・名古屋戦後にリンパ節の腫れを訴えた為に病院で検査を受けた結果、急性白血病と診断された。

その後、同年11月に骨髄移植の手術を受け、2017年は治療に専念するために選手契約を一時凍結した。そして所属クラブの新潟はもちろん、多くのJクラブや筑波大学蹴球部を始めとすると大学サッカー部などが早川を支援し、2018年8月にトップチームの練習に復帰し、同年11月に選手契約の凍結解除が発表された。

そんな同選手が2月12(火)の池江璃花子選手の発表を受け、クラブを通じてコメントを発表した。

まずは、池江選手の病状がはっきりしていない現段階では、軽率な発言や憶測で判断し、メディアを通してお話するべきではないと思い、クラブを通じてコメントさせていただきます。

正直に自分としてはショックを受けていますし、他人事ではなく、自分のことのように感じています。池江選手の気持ちを考えると、言い表す言葉が見当たりません。これからどういう治療、どういう経過をたどっていくのかは分からないですが、競泳選手としての池江さんというより、一人の人間として病気に立ち向かってほしいです。

選手として活躍されていて、周りの多くの方はどうしても綺麗なドラマのように、復帰して再び活躍する姿を見たいと期待していると思いますが、まずは一人の人間として元気になってくれることを僕は願っています。決して明るく前向きなことばかりでないと思います。池江選手には、周りの信頼できる人たちといろいろな想いを共有して、決して一人で背負いこまず、じっくりと強い気持ちをもって病と戦ってほしいです。

僕自身、いろいろな人から温かい想いをいただいたことが、間違いなく大きな力になっています。しかし、それを背負い過ぎることなく、また期待を意識し過ぎずに自分のことを第一に想って進んでほしいと思います。

だからこそ、白血病を経験した僕から周りの方々にお願いがあります。池江選手に温かい優しさをたくさん与えてほしいと思います。そういう想いが必ず池江選手の力になると思っています。それは、僕自身も感じてきたことでもあるからです。みなさんにはスポーツに関わる者として、リスペクトをもって池江選手を支えてほしいです。ぜひ、人の思いやり、温かみという部分で池江選手に寄り添い、温かい想いをみんなで届けていけたらと思います。

僕自身が力になれることがあれば協力させてもらいたいです。お互いアスリートであり、共に頑張っていきたいとも思います。そして、池江選手のペースで一歩ずつ、じっくりと前に向かって進んで行ってほしいと願うばかりです。

今、SNSで「早川選手が2年、3年で復帰したから大丈夫」という話を目にしますが、それぞれの病気ですし、病気によってもそれぞれの段階があると思います。誰かと比較せずに池江選手のペースでしっかりと病気と向き合って進んでほしいのが一番の願いです。

池江選手に対するリスペクトと思いやりをもって、彼女の戦いに大きな優しさと温かさをもって寄り添ってほしいです。

出典: www.albirex.co.jp

これを受け、サッカー界からも池江選手を応援する声が多く届いている。骨髄バンクへの問い合わせも増えているという、早川選手の行動が多くの影響を与えていることは間違えない。まずは、池江選手が

1人の人として元気な姿で戻ってこれることを願うばかりだ。

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