エンゼルス・大谷は5月に復帰予定 オースマス監督が発言

今季からエンゼルスの監督に就任したブラッド・オースマスは、バッテリー組のスプリング・トレーニング開始日となった日本時間2月13日にメディア向けの会見を行い、故障中の選手についての最新情報を語った。そのなかで、エンゼルスは大谷翔平の指名打者としての戦列復帰時期を「5月中」と見込んでいることが明らかになった。

トミー・ジョン手術からのリハビリを続けている大谷は、日本時間2月14日の練習後にメディア対応を行う予定となっているが、現時点では素振りを行うところまでリハビリが進んでおり、5月中に指名打者としてエンゼルスのラインナップに名を連ねることを期待されている。大谷は日本時間10月2日にトミー・ジョン手術を受けたあと、まだ投球や送球に関する練習を開始していないものの、少なくとも打者としては順調にリハビリのプロセスを消化しているようだ。

「(故障のリハビリというのは)とても長くて退屈なプロセスなんだよね」とオースマス。「彼の性格を考えると、彼は一刻も早くグラウンドに戻ってきたいと考えていると思う。彼は競争するのが好きだからね。でも、彼の長期にわたる野球人生や今後の成功を考えると、慎重かつ正確に物事を進めていかなくてはならない」と冷静に現状を分析していた。

エンゼルスが大谷の復帰時期について具体的に言及するのは、今回が初めてである。なぜなら、2020年に投手として復帰するためのリハビリを進めながら、今季打者としてプレイする準備を進めるプロセスは複雑であり、過去に例がないからだ。

「5月中に戻ってきてくれると思っているけど、これは全てが順調に進んだ場合の話だ」とオースマスは慎重な姿勢を崩さない。「これはある意味新たな分野なんだよ。DHとして定期的に打席に立ちながら、先発投手としてマウンドにも上がるんだからね。そういう選手がトミー・ジョン手術のリハビリを行うのも新たな分野だし、彼が長期的に二刀流に取り組めるように我々は彼を守らなくてはならない。もし復帰を遅らせる必要があるならば、我々は迷わず復帰を遅らせるよ」と今後の方針について話していた。

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