「クリード 炎の宿敵」- 手持ち無沙汰のあまり拳でパン生地を捏ねだすロッキーが可愛い

手持ち無沙汰のあまり拳でパン生地を捏ねだすロッキーが可愛い

前作は"まだ見ぬ父親に会いに行く"という人生の決断についてのストーリーでした。今作は"旧シリーズ"、『ロッキー』が大好きだった方には1000%お薦めです。ドルフ・ラングレン史上一番渋いドルフ・ラングレンが見られますし、ロッキー本人も号泣必至の終着を迎えます。ただ、アドニス君の物語としてはこれで良いんでしょうか? 彼が向き合うことになるのは、またも父親という存在。シリーズものの宿命とはいえ、息子世代はいつまで父親世代の因縁に囚われねばならないのでしょうか。そういう意味で『クリード』の2作目ではなく(最高に良くできた)『ロッキー8』。スタローンという俳優も、『ロッキー』シリーズも、『クリード』も大好きな自分はそう感じてしまいました。いや最高は最高。最後の最後、あの顔の子役をよく見つけたなあって…だってあんなに…そっくりで…!(嗚咽)(LOFT HEAVEN:齋藤航)

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