【チャンピオンズリーグ】プレミアvsブンデス!欧州での戦いの歴史

UEFAチャンピオンズリーグベスト16が出揃い、プレミアリーグ勢とブンデスリーガ勢と対戦カードが3つ実現。いつの時代も競い合ってきた両リーグのクラブは、その都度サッカーの歴史を彩り、奇跡のドラマを生んできた。

【チャンピオンズリーグ】決勝T1回戦組み合わせが決定!プレミア勢はビッグカードが続々と実現

2回戦 バイエルン・ミュンヘン 1-2 ノウィッチ・シティ 1993年10月19日
ドイツの強豪バイエルンに立ち向かったノウィッチの中心選手は、当時誰も活躍を予想していなかったジェレミー・ゴスだった。クラブの歴史でも最も評されることとなったウェールズ代表のボレーで先制したノウィッチは、マーク・ボウエンのゴールで追加点を奪取。1点を許したものの、続く第2戦では1-1と引き分けに終わり、ノックアウトラウンド3回戦進出を果たした。

決勝 マンチェスター・ユナイテッド 2-1 バイエルン・ミュンヘン 1999年5月26日
1999年チャンピオンズリーグ決勝の舞台カンプ・ノウで、ユナイテッドはサッカー史に残る大逆転劇を成し遂げた。マリオ・バスラーのゴールで勢いに乗ったバイエルンは追加点を狙おうと猛攻を仕掛け、ユナイテッドは防戦一方の展開に。
それでも、サー・アレックス・ファーガソンのチームは失点を「1」に抑え、後半アディショナルタイムを迎える。サポーターや控えの選手がうなだれる中、左サイドからのCKをデイビッド・ベッカムが蹴ると、クリアボールを拾ったライアン・ギグスがシュートを放ち、テディ・シュリンガムが押し込んで同点に。そして再び獲得したCKで、ベッカムのクロスをシュリンガムが頭で逸らし、オーレ・グンナー・スールシャールが右足で合わせ逆転に成功。同シーズンにユナイテッドはリーグとカップを含む三冠を達成した。

アディショナルタイムに2点をもぎ取ったユナイテッド

準々決勝2ndレグ マンチェスター・ユナイテッド 3-2 バイエルン・ミュンヘン (2戦合計4-4) 2010年4月7日
”カンプ・ノウの奇跡”以来、因縁の対決となった同カード。3シーズン連続CL決勝進出を狙うユナイテッドは、ハーフタイムの時点で3-0を大差をつけ勝利を確実なものにしていた。しかし、イヴィツァ・オリッチの得点でバイエルンに希望が芽生えると、74分にアリエン・ロッベンのスーパーボレーが炸裂。2戦合計4-4とし、アウェイゴール差でバイエルンがベスト4に駒を進めた。

決勝 バイエルン・ミュンヘン 1-1 チェルシー (PK.3-4) 2012年5月19日
開催場所がバイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナだった2012年決勝では、1999年と同様にトーマス・ミュラーのゴールでドイツの強豪が先制点を奪う。優勝も目前となった88分、チェルシーがこの日初めてCKのチャンスを得ると、ファン・マタのクロスをディディエ・ドログバが強烈なヘディング弾を叩き込み、バイエルンがまたしても同点に追い付かれてしまう。延長戦では決着がつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられると、バイエルンのオリッチとバスティアン・シュバインシュタイガーが連続で失敗。ラストキッカーとなったドログバ確実に沈め、チェルシーがCL初優勝を果たした。

EL準々決勝2ndレグ リバプール 4-3 ボルシア・ドルトムント (2戦合計5-4) 2016年4月14日
番外編として紹介するのが、リバプールとドルトムントの情熱的な一戦だ。1stレグを1-1としていた同カードは、開始10分以内にドルトムントが2ゴールを奪いリード。その後互いに点を獲り合い、リバプールは残り30分で3点が必要な状況を強いられてしまう。それでもアンフィールドの大声援を受けたレッズは、66分にフィリッペ・コウチーニョ、77分にママドゥ・サコが決めると、後半アディショナルタイムにデヤン・ロブレンが値千金のヘディング弾を叩き込み、奇跡の逆転劇でリバプールが勝利を収めた。

奇跡の逆転劇を演じたリバプール

© 株式会社SPOTV JAPAN