【MLB】近年不振の“キング”ヘルナンデス、契約最終年へ自信「殿堂入りの後押しに」

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マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス【写真:Getty Images】

昨季はキャリア最低の成績に、チームは主力を放出で「クレイジーなオフシーズン」

 マリナーズの“キング”ことフェリックス・ヘルナンデス投手がマリナーズとの契約最終年を迎える。AP通信は「“キング”フェリックスがシアトルとの重要な契約最終年に突入」との見出しで特集を掲載。ヘルナンデスは記事の中で「今年が僕の(マリナーズでの)最後の年だ」とし、「たくさん活躍できると思っている。それは僕の殿堂入りへの後押しになるだろう」とも言及。1月に殿堂入りをしたエドガー・マルティネス氏に続くことを目指す。

 ヘルナンデスは通算168勝(128敗)、防御率は3.34の成績を誇るメジャーを代表する右腕。今季は7年契約の最終年で年俸は2700万ドル(約29億8700万円)となっている。

 ただ、近年は成績が低迷しており、昨季は29試合に登板し8勝14敗、防御率はキャリア最低の5.55。メジャーデビュー後初めてとなるリリーフ登板も経験した。記事では、昨シーズンの速球の平均球速がキャリア最低の90.4マイル(約145キロ)まで下がっていたという米データサイト「ファングラフス」のデータを紹介。さらにオールスター後の直近10試合で0勝7敗、防御率6.44とさらに成績が悪化し、空振り率、ストライクゾーンでの打者のコンタクト率もキャリア最低だったとしている。

 長年定位置であった1番手ではないかもしれないが、今季も先発ローテーションの一角に入る見込み。右腕は取材に対して「去年起こったことは心配ない」「今年は新しい年だ。準備はできている。どうなるか見てみようじゃないか」と復活への自信も覗かせている。

 マリナーズはヘルナンデスの他に、新加入の菊池雄星、マイク・リーク(昨季10勝)、マルコ・ゴンザレス(同13勝)、元西武の左腕ウェイド・ルブラン(同9勝)がローテーションに入る見通し。オフにエースのジェームス・パクストンとのトレードでヤンキースから加入した若手有望株のジャスタス・シェフィールドは、マイナーでの開幕になりそうだという。

 また、記事では、ヘルナンデスが速球の衰えをカバーするためにピッチングスタイルの変更も模索していることも紹介。昨季のカーブの割合は27.9パーセントだったが、これは96~98マイル(約154~157キロ)の速球で打者を圧倒していた頃の約2倍であったと伝えている。

 今オフ、マリナーズはトレードで主力のジェームス・パクストン、ロビンソン・カノ、ジーン・セグラ、エドウィン・ディアス、マイク・ズニーノを一斉に放出。主砲ネルソン・クルーズもFAで流出した。記事内でヘルナンデスは「クレイジーなオフシーズンだったよ」と振り返っている。マリナーズは戦力的にダウンしたと言われているが、“キング”はメジャー15年目のシーズンに向けて「タフな戦いになるのはわかっている。でも(マリナーズの)クラブハウスにはたくさんの有能な選手がいる」と前向きだ。復活のシーズンとなるだろうか。(Full-Count編集部=AP)