姫路市、千姫の着物再現に3000万円 時代考証基づき忠実に

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姫路城に展示されている千姫像=姫路市本町

 兵庫県姫路市は2019年度、徳川家康の孫で、姫路城で暮らした千姫の着物を作り、城内で訪日外国人観光客らが着て記念撮影できる取り組みを始める。着物は時代考証に基づいて忠実に再現する。19年度当初予算案に約3千万円を盛り込む。(伊藤大介)

 千姫は豊臣秀頼に嫁入り後、大阪城が落城。本多忠刻(ただとき)と再婚し、姫路城で約10年間過ごした。その後、忠刻と死別し、江戸で出家する波乱の人生を送った。

 千姫の菩提寺・弘経(ぐぎょう)寺(茨城県常総市)に伝わる姿絵などの史料を参考に、着物や帯の色柄を検証、忠実な再現を目指す。記念撮影用の脱ぎ着しやすいものと、より緻密に制作して城内で飾るものをそれぞれ作る。

 日本を訪れた外国人旅行者は18年、過去最多の3119万人に達した。千姫の着物再現は、文化庁が世界文化遺産などを活用して進める「生きた歴史体感プログラム」(リビング・ヒストリー)事業の一環として取り組む。姫路城の外国人登城者は15年度から3年連続で30万人台と高水準で推移しており、姫路市担当者は「体験型観光で潜在需要を掘り起こしたい」としている。