【金沢から特急で27分】女子旅にも最適!街歩きが楽しい山代温泉

金沢駅からJR特急サンダーバードに乗ること27分。「加賀温泉」駅から車で約10分で北陸随一のいで湯で有名な「山代温泉」に到着します。

江戸時代から共同浴場「総湯」を中心とした街並みが形成された山代温泉には微妙に異なる3つの泉質の温泉があります。そんな山代温泉の人気スポットから旅館「ゆのくに天祥」のお料理までをご紹介!

明治時代の総湯を復元したアーティスティックな「古総湯」

山代温泉を代表するスポットと言えば、明治時代の趣を感じる「古総湯」です。伝統的手法のこけらぶき屋根と古瓦が目を引きます。この古総湯には洗い場はなく、湯船のみ。明治時代の「湯あみ」といって温泉に浸かって楽しむだけの入浴方法を体験できます。

古総湯の外観や温泉の中には九谷焼のタイルやステンドグラスが配され、アーティスティックな雰囲気。2Fには休憩室もあり、湯上り後もリラックスできますよ。朝6時から営業しているので、周辺の宿に宿泊すれば、早起きして古総湯の温泉に浸かることも可能です。

古総湯

住所:加賀市山代温泉18の128番地

電話番号:0761-76-0144

営業時間:6:00〜22:00閉館

休業日:各月の第4水曜6:00〜12:00まで(正午から通常営業)

料金:おとな 500円 中人(6歳以上12歳未満)200円 小人(3歳以上6歳未満)100円 3歳未満無料

HP:http://www.yamashiro-spa.or.jp/model/399

名物の「温玉ソフト」を食べられる「総湯」

古総湯の向かいにあるのは「総湯」です。開湯1,300年にして新たに誕生した総湯で、石張りの天然温泉に異なる深さの浴槽が2つあります。

こちらの総湯で売られているのが名物の「温玉ソフト」。ソフトクリームに温泉卵がゴロンとのっていて、黒蜜がかかっています。おそるおそる食べてみたところ、みたらし団子のような味で意外とイケました。温泉卵のトロリとした食感が、ソフトクリームをよりマイルドな味わいと舌触りにするようです。ソフトクリームはバニラと抹茶の2種類から選べます。

総湯

住所:加賀市山代温泉万松園通2番地1

電話番号:0761-76-0144

営業時間:6:00〜22:00閉館

休業日:各月の第4水曜6:00〜12:00まで(正午から通常営業)

料 金:おとな 440円 中人(6歳以上12歳未満)130円 小人(3歳以上6歳未満)50円 3歳未満無料

HP:http://www.yamashiro-spa.or.jp/model/399

ふらりと立ち寄りたい「はづちを楽堂」

総湯を楽しんだ後や散策途中にぜひ訪れたいのが「はづちを楽堂」です。地元でとれた食材を使用したカレーや和スイーツを味わえる「はづちを茶店」、加賀産の食品から伝統工芸品まで素敵な商品がいっぱいの「丹塗り屋」があります。

「はづちを茶店」で使われている食器は地元作家の九谷焼や山中漆器で、見た目から美しく特別な時間を過ごせますよ。「丹塗り屋」はお土産を購入するのに最適です。

夜の「はづちを楽堂」も昼間とはまた違った風情があります。お店は閉店していましたが、オレンジのライトがやさしく灯り、ロマンチックなムードでした。夕食後に運動がてら、ぶらりと散歩するのもいいかもしれません。

はづちを楽堂

HP:http://www.hadutiwo.com/about/index.html

豪華でお腹いっぱいになる温泉宿「ゆのくに天祥」の会席料理

3つの大浴場と18種類の湯船がある「ゆのくに天祥」は、人気の温泉宿です。大浴場は男女時間帯入替制で、一泊する間にすべての湯船に浸かることができます。そんな「ゆのくに天祥」の夕食の会石料理は豪華で食べきれないほどでした。

お刺身はどれも新鮮でプリッとしていました。昆布〆はコリッとした歯ごたえがあり、お酒のアテにもピッタリです。

加賀郷土料理の「治部煮」は、江戸時代から庶民に愛されてきた料理だそう。とろみのある甘辛い味付けで、添えられたワサビが程よいアクセントになります。

こちらは石川県産の加能豚の鍋。厚切りの豚肉と野菜がたっぷり入っていて、体がぽかぽかと温まります。

棒茶(ほうじ茶)のうどん。一見、そばのように見えますが、一口食べてみるとさっぱりとした味のうどんでした。棒茶とは金沢や加賀地方で飲まれている緑茶の一種で香り高く、茶の茎を焙煎したものです。

ずわい蟹。画像で見ると、量はそれほど多くなさそうに見えますが、身がギッシリと詰まっていて、蟹をすべて食べ終える頃にはお腹がいっぱいになりました。

アワビのバター焼き。バターがアワビの旨味を引き出し、コリコリとした食感で一度食べ始めると止まりません。あっという間に完食してしまいました。

天ぷらの盛り合わせ。揚げたてでサクサクとしていました。

お吸い物の中には山代温泉のゆるキャラ「すぱクロ」くんが! すぱクロくんのモデルとなったのは、山代温泉の開湯伝説に登場する「三本足の八咫烏(やたがらす)」だそうです。

この後、ご飯と香の物、デザートと続いて、会席料理のコースは終了しました。

「ゆのくに天祥」の会席料理は、女性はもちろんのこと、男性でも「もう食べられない」と思うほど豪華でボリューム満点でした。こちらに宿泊(夕食付きで)される際は、間食を控えた方がいいかもしれません。その方が、普段なかなか食べることができない新鮮な海の幸や加賀の名産物の美味しさを思う存分、堪能できそうです。

「ゆのくに天祥」は館内が広く開放的で、売店も充実していました。温泉の泉質も無色透明で無臭のため、どなたでも入りやすいと思います。日帰り入浴プランもあるので、気楽に温泉を楽しめますよ。

ゆのくに天祥

住所:石川県加賀市山代温泉19-49-1

電話番号:0761-77-1234

HP:https://tensyo.yunokuni.jp/

[Photos by あやみ]

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