アスレチックスがグロスマンと1年契約へ 高出塁率が魅力の外野手

若手選手が多いアスレチックスの外野陣に、メジャー歴6年、今年30歳を迎えるスイッチヒッターが加わることになりそうだ。MLB公式サイトに入った情報によると、アスレチックスはフリーエージェントの外野手、ロビー・グロスマンと1年契約を結ぶことで合意。外野陣の顔ぶれはほぼ固まりつつあったが、過去3シーズンで出塁率.371をマークしているグロスマンは、レギュラー争いに一石を投じる存在となるだろう。

アスレチックスの外野陣は、右翼に昨季27本塁打のスティーブン・ピスコッティがおり、中堅には強肩好守が魅力のラモン・ラウレアーノがレギュラーとして起用される見込みである。左翼はニック・マルティーニとチャド・ピンダーによるプラトーンが予定されており、5人目の外野手として一塁も守れるマーク・キャナが控えている。

ほかにもダスティン・ファウラー、フランクリン・バレートといった若手選手が出場機会をうかがっているが、グロスマンの加入はこのプランに多少なりとも影響を与えることになるだろう。ピンダーやキャナが内野中心での起用となったり、ファウラーやバレートが投手補強のためのトレードピースとして使われたりするような展開も考えられる。

現在29歳のグロスマンは、昨季ツインズで129試合に出場して打率.273、5本塁打、48打点、出塁率.367、OPS.751をマーク。アストロズで3年間、ツインズで3年間プレイし、メジャー6年間の通算成績は打率.256、36本塁打、193打点、OPS.732となっている。スイッチヒッターだが、とくに左腕を得意としており、通算打率.286、出塁率.378、長打率.406をマーク。この数字を考慮すると、ピンダーを内野のユーティリティとして起用し、左翼をマルティーニとグロスマンのプラトーンとする起用法が有力と言えるかもしれない。

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