ヤンキース・サバシアが今季限りで引退へ 17日に会見予定

メジャー19年目のシーズンに向けて準備を進めるなか、ヤンキースのCCサバシアは日本時間2月17日に記者会見を行う予定だ。この会見でサバシアは正式に今季限りでの現役引退を表明する見込みである。38歳のベテラン左腕は、以前から2019年が自身のラストシーズンであることを示唆していたが、日本時間2月17日に行う会見が正式な発表の場となりそうだ。

サバシアは今オフ、心臓と右膝の手術を受けている。これを受け、アーロン・ブーン監督は今春、サバシアにスロー調整を行わせる予定であることを明言。「彼は心臓に問題を抱えていた。順調に回復していると聞いて安心しているけど、右膝の手術も受けているし、調整はスローになるだろうね。まずは彼の状態をしっかり見極めて、最初の数週間はスロー調整を行うことになるんじゃないかな。マウンドに立つときには万全のコンディションになっていると信じているよ」と指揮官は語った。

昨季のサバシアは29先発で153イニングを投げ、9勝7敗、防御率3.65をマーク。シーズン終了後にフリーエージェントとなったが、1年800万ドルで再契約を結んだ。ヤンキースに加入した2009年にはチームのワールドシリーズ制覇に貢献し、ヤンキースでの10シーズンで129勝80敗、防御率3.74をマーク。通算2986奪三振、3470イニング、クオリティスタート313回はいずれも現役最多の数字である。

通算3000奪三振まであと14に迫っており、達成すればメジャーリーグ史上17人目の快挙。左腕でサバシア以上の三振を奪っているのは、ランディ・ジョンソン(4875奪三振)とスティーブ・カールトン(4136奪三振)の2人だけであり、サバシアは左腕史上3位の通算奪三振数を誇っている。

ブーンから今季の開幕投手に指名されたルイス・セベリーノは「僕にとって、CC(サバシア)は投手陣のメンターなんだ。僕たちが知りたいことは、彼がなんでも教えてくれるんだよ」とサバシアに対する全幅の信頼を口にする。サバシアは自身の影響を受けて成長したチームメイトとともに、現役ラストイヤーのワールドシリーズ制覇を目指す。

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