全国的に来週から平年より高い気温に 異常天候に警戒 気象庁1か月予報 さくらの開花にも影響か

平均気温の1か月予報。出典=気象庁ホームページ

 気象庁は14日、向こう1か月の天候の見通しを発表した。全国的に平年より高い気温となる予想で、特に2月19日頃からの約1週間は、かなり高い気温が予想されるとして、異常天候早期警戒情報が全国に合わせて発表された。農作物の管理や、雪崩(なだれ)に注意が必要となる。

全国的に平年より高い気温に 来週から1週間は特に注意

 日本列島はこの先暖かい空気に覆われやすく、向こう1か月の気温は全国的に高い見込み。特に2月19日頃からの約1週間は、平年差+3度前後のかなり高い気温が北海道から沖縄にかけて予想されている。気象庁は全国に異常天候早期警戒情報を発表して注意を呼びかけており、農作物の管理や、積雪が多い地域での雪崩(なだれ)などに注意が必要となりそうだ。

冬の天気分布も逆転か

日照時間と降水量の1か月予報。出典=気象庁ホームぺージ

 日本海側で雨や雪が続く一方、太平洋側で晴天となるのが「冬型の気圧配置」の際によく現れる天気分布だ。ただ、この先1か月は、この冬型が弱いため、寒気の流れ込みも弱く、北陸から北の日本海側では、平年より雪や雨の日が少なくなって日照時間が平年並みか多くなる予想だ。一方、東日本と西日本の太平洋側では低気圧の影響を受けやすく、向こう1カ月は降水量が多く、日照時間が少なくなる見通しとなっている。

 2月の前半は北極圏から強い寒気が流れ込むなど、北日本を中心に厳しい寒さが続いていたため、今後の高温予想に対し、農作物の管理や雪崩への注意はもちろん、体調面にも十分注意が必要だ。

この先の平年より高い気温 さくらの開花にも影響か

2月7日ウェザーマップ発表のさくら開花予想。

 今後の気温経過の影響により、さくらの開花も平年より早くなる見込み。ウェザーマップが今月7日に発表した開花予想によると、高知・福岡では3月19日頃、東京・名古屋では3月23日頃、大阪では3月26日頃に開花する見通しとなっている。
 (さくらの開花とは、気象台が定めた標本木で5~6輪以上の華が開いた状態をいう)

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