長崎県五島市のイメージキャラクター「つばきねこ」をモチーフにしたスイーツが、市内で続々と誕生している。地元菓子店が独自に開発したり市の企画で誕生したりと、きっかけはさまざま。新たな五島名物として定着するか注目だ。
つばきねこは2010年に公募作品の中から採用された。頭にツバキの花を載せてひょうきんなポーズを取るのが特徴。イラストは市の広報資料、着ぐるみはイベントなどに登場している。市の許可を得れば、商品デザインなどに使える。
1970年創業の菓子店「菓舗松風軒」(中央町)は5年前、白いパンナコッタにチョコやジャムを飾りつけ、つばきねこの顔を表現した「パン・ニャ・コッタ」を考案。毎年2、3月の五島椿まつりに合わせて期間限定で販売している。人気はじわじわ広がり、畑中秀樹代表は「孫に買っていくお年寄りも多い。味も見た目も楽しんでもらえれば」と話す。
「スプラウト三葉家」(中央町)は昨年11月、「つばきねこ求肥(ぎゅうひ)」や「つばきねこ黒糖まんじゅう」などを発売。招き猫などをイメージした絵を、専用プリンターで写している。「はんえい堂」(幸町)と「大判焼き・たこ焼き小鉄」(籠淵町)は、それぞれつばきねこの焼き印を押した大判焼きを販売中だ。
市も新商品を生みだそうと、東京で昨年10月、つばきねこ好きを集めた「ファンミーティング」を開催し、アイデアを募った。県菓子工業組合下五島支部を通して市内の菓子店に商品化を依頼し、和菓子とクッキーの2種類が完成した。和菓子は「御菓子司はたなか 五島シティモール店」(吉久木町)、クッキーはスプラウト三葉家で、五島椿まつりの期間中(16日~3月3日)に販売する。
畑中重徳・同支部長(観光ビルはたなか専務)は「観光客や若い人にも食べてもらい、少しでも島の活性化につながれば」と期待した。
「つばきねこ」スイーツ続々誕生 五島の名物なるか
- Published
- 2019/02/15 00:12 (JST)
- Updated
- 2019/02/16 00:20 (JST)
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