豚コレラ対策で消毒液を無償配布 農家に前橋、高崎両市

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 家畜伝染病「豚コレラ」の感染が岐阜や愛知など5府県で広がっている問題で、群馬県の前橋、高崎両市は14日、養豚農家に消毒薬などを無償配布すると発表した。ともに月内に配布を始める。防疫対策の支援を通じ、感染予防の徹底を呼び掛ける。

 前橋市は豚舎の周りなどにまいて使う消石灰(20キロ入りを10袋)か、希釈して消毒に使う逆性せっけん(1リットル入りを5本)のいずれかを配る。対象は70戸で、農家が選ぶ。野生動物を介した感染の恐れもあるため、市内のイノシシの捕獲者へ支給している奨励金も1頭当たり5000円から狩猟期間が終わる28日まで1万円に引き上げる。市役所や支所など市有12施設の正面玄関に消毒マットを設置する。

 高崎市は市内25戸に、逆性せっけんの18リットル缶を一つずつ配る。配布に合わせ、国の飼養衛生管理基準も改めて周知する。

 豚コレラウイルスはブタやイノシシにうつり、強い伝染力と高い致死率が特徴。人には感染しない。岐阜県の養豚場で昨年9月、国内で1992年以来となる感染が判明して以降、相次いで発生しており、野生イノシシの感染も確認されている。