鎌倉市がマナー条例案 混雑時食べ歩き、迷惑撮影を自粛へ

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 鎌倉市は、観光客らにマナー向上を促す条例案をまとめた。飲食店が軒を連ねる小町通りや、人気漫画の“聖地”となっている江ノ島電鉄の踏切など市内全域で、混雑時の食べ歩きや車両の通行の邪魔になる写真撮影といった迷惑行為を自粛するよう求める。

 条例案では、市、市民、事業者、観光客らがいずれもマナー向上を推進するとした上で、市民と観光客らは迷惑行為を行わない、市と事業者は迷惑行為を未然に防止する-をそれぞれの努力義務とした。

 迷惑行為として、▽狭く混雑した場所で歩きながら飲食するなど、他者の衣類を汚す恐れのある行為をする▽所有者らの許可なく、車道や線路周辺で立ち止まるなどして撮影する▽山道といった狭く、混雑した場所を走って歩行者を追い越したり、競技会を開いたりする-ことなどを規定。一方、罰則は設けない。

 条例案は5年ほど前、ハイキングコースでタイムレースや団体走行などを禁止するよう求める陳情が出され、採択されたことがきっかけ。また以前から小町通りなど観光スポットでの食べ歩きで食べ物が付くことや、人気漫画「スラムダンク」のアニメのオープニングシーンに登場した鎌倉高校前駅近くの踏切でのファンらの撮影方法に対しても、住民らから苦情が寄せられていた。そこで市は「誰もが気持ち良く過ごせる観光都市」を目指し、条例案をまとめた。

 条例案は、開会中の市議会2月定例会に提出されており、常任委員会などでの審議を経て、3月22日の本会議で採決される予定。

車道に出て、写真を撮影する観光客の姿が目立つ江ノ島電鉄鎌倉高校前駅近くの踏切=鎌倉市内(一部画像を修整しています)