建設候補地の地盤を高評価 盛岡でILCセミナー

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ILC関連産業や技術について理解を深める参加者

 いわて加速器関連産業研究会(会長・藤代博之岩手大理工学部教授)などは14日、盛岡市上田の同大で、本県の北上山地(北上高地)への誘致を目指す大型加速器・国際リニアコライダー(ILC)関連産業についてのセミナーを開いた。北上山地の花こう岩の振動測定の結果が示され、研究者は「地表の振動が加速器に与える影響はないと言える」と評価した。

 県内外の産学官約100人が参加。地下100メートルのILCのトンネル構造や建設候補地の地盤などについて5人が講演した。

 茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)の早野仁司教授は、トンネルで電子と陽電子をぶつけるILC(初期整備延長20キロ)について、粒子ビームを正確に衝突させるための制御技術を紹介。飛島建設、竹中工務店両技術研究所(ともに千葉県)は北上山地の地下に延びる花こう岩で行った振動測定の結果を報告した。

 報告を受け、東北大大学院の佐貫智行准教授は「ILCトンネルの上には道路や河川があるが、その振動が加速器に悪影響を与えることはない」とした。

 藤代会長は「ILCは政治的にも学術的にも新たな一歩を踏み出すチャンス。それぞれのレベルアップを考えるいい機会だ」と誘致の意義を強調した。