南島原の石橋群 長崎県文化財に 「地方の近代化を象徴」

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 長崎県教委は14日、南島原市北有馬町の「有馬の石橋群5橋」を県有形文化財に指定した。県指定文化財は385件(有形文化財は32件)になった。

 指定されたのは高江川の面無(おもなし)橋と、坂下川の荒田下(あれたしも)橋、田中橋、元平橋、坂下橋で、いずれも石造アーチ橋。最長の元平橋が25.1メートル、最短の荒田下橋は4.1メートル。

 南島原市教委によると、5橋はいずれもアーチ上に小石や粗削りの石を積み上げて造った珍しい構造で、県内他地域の石橋と構造が異なる。面無橋は安山岩で造られ、江戸時代後期に完成したとみられる。ほかの4橋は玄武岩製で、明治時代から大正時代にかけて建造された。

 県教委に指定を答申した県文化財保護審議会(林一馬会長)は「地域の特性を残した、地方の近代化を象徴する土木構造物」と評価。同市教委は「特徴的な構造に加え、狭い地域に石橋が密集して現存しており、希少性もある」としている。

「有馬の石橋群5橋」の一つ、面無橋=南島原市北有馬町(長崎県提供)