エソテリック、新ドライブメカ“VRDS-ATLAS”搭載のSACDトランスポート「Grandioso P1X」。350万円

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エソテリックは、同社フラグシップシリーズ “Grandioso” のSACDトランスポート「P1X」を、3月1日より発売する。価格は3,500,000円(税抜)。

「P1X」

P1Xは、昨年11月に開催されたTIAS2018にて、参考出展というかたちで初披露されていた(関連ニュース)。今回、対となるD/Aコンバーター「D1X」(3,500,000円/税抜)と共に正式発表されたかたちだ。

同社トランスポート・メカニズムの基幹技術である「VRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)」の見直しを図り、完全新規設計された「VRDS-ATLAS」を搭載。

設計の見直しで振動対策を徹底

VRDSメカニズム史上最高の剛性と重量を誇るというVRDS-ATLASでは、剛性と力強い音色を両立するSS400スティール製フレーム、ブリッジは大型化し、メカ単体6.6kg、ベース部含め13.5kgという従来比127%の重量級コンストラクションを実現。音質に悪影響をおよぼすあらゆる振動を極限まで減衰させるという。

またターンテーブルには、音質に定評のあるジュラルミン素材を採用。スムーズな回転をつかさどるスピンドル軸受けには、新設計のスティールボールによる点接触のスラスト軸受けを採用することで、摩擦や回転ノイズを極限まで抑えた。

幅が広く、背が低い「ワイド&ロープロファイル設計」により、コンストラクシ ョン全体を低重心化。同時にターンテーブルの駆動方式を見直し、モーターを従来のブリッジ最上部からターンテーブル下側に移動することで、振動が地面にアースされるまでの経路を大幅に短縮化し、機械的ノイズの低減を実現した。

メインユニットと電源ユニットを分離した2シャーシ構成を採用。振動の原因となる電源部を別ユニット化することで、さらに静粛なディスク読み取りと高音質を獲得したとする。また、電源ユニットには4つの独立したトロイダル電源トランスを搭載している。

電源レギュレーターは、集積回路を使わないディスクリート構成で設計し、安定化のためのフィードバック量を最小限とする「ローフィードバックDCレギュレーター」を採用。さらに電源回路の随所に電気自動車産業向けに開発されたスーパーキャパシター「EDLC」を新たに搭載。電源の容量を最大化することで、低域の解像度などが向上したという。

クロックにはオリジナルの「Grandioso Custom VCXO II」デバイスを開発。従来のデバイスから内部回路パターンや使用部品を変更した。マスタークロックジェネレーター「Grandioso G1」との接続も可能となっている。

各コンポーネントを固定するボトムシャーシは、複数枚の鋼板を使ったマルチレイヤー構造を採用して各コンポーネントの相互干渉を防いでいる。また、剛性の高い重量級肉厚アルミパネル・エンクロージャーや独自のピンポイントフットにより、微小振動を制限。トップパネルはネジで締め付けないセミフローティング構造としている。

HDMIケーブルを使って超広帯域デジタル伝送を行う独自のデジタルインターフェース「ES-LINK」のバージョンが5となり、最大DSD 22.5MHz、PCM 768kHz/48bitに対応する。