ロッテ藤原、鷹甲斐野らが猛アピール ドラ1ルーキーの現状は?【パ編】

日本ハム・吉田輝星、ロッテ・藤原恭大、ソフトバンク・甲斐野央(左から)【写真:荒川祐史、福谷佑介】

ロッテ藤原は中日との練習試合で3安打の固め打ちで猛アピール

 プロ野球はキャンプも中盤を迎え1軍生き残りを懸け激しいアピール合戦が繰り広げられている。昨年、ドラフト指名を受けた各球団のルーキーたちは初のキャンプをどう過ごしているのか? ここでは栄光のドラフト1位指名を受けた12球団の“ドラ1”の現状を紹介していく。まずはパ・リーグ編だ。

○ソフトバンク 甲斐野央投手

 新人合同自主トレからケガ無く順調に調整を進め春季キャンプは1軍メンバー入り。東洋大時代に最速159キロをマークした触れ込みは本物。首脳陣の評価も高く、初の打撃投手では柳田のバットを折るなど猛アピール。12日に行われた初のシート打撃では最速153キロをマークし打者5人に対し被安打2、1奪三振と上々の実戦形式デビューを飾った。

○西武 松本航投手

 ソフトバンク甲斐野と同じく即戦力右腕で日体大時代は最速155キロをマークした逸材。1軍スタートとなった春季キャンプでは自慢の剛腕をアピールし、10日のシート打撃ではチームの主砲・山川から見逃し三振を奪うなど結果を残した。第4クールに行われる紅白戦に登板予定。

○日本ハム 吉田輝星投手

 昨夏の金足農を準優勝に導いたエース右腕。キャンプは2軍スタートとなったが、ケガなく順調に初のキャンプを消化。しっかりと投げ込まれたボールには、さすがの威力を誇る。アリゾナキャンプから帰国した栗山監督も練習の視察に訪れ、16日の紅白戦では同5位の柿木蓮投手とそれぞれ先発マウンドに上がる。

○オリックス 太田椋内野手

 天理高では1年夏から「3番・遊撃」のレギュラーを獲得した走攻守が魅力のホープ。正遊撃手・安達の後継者として期待されるルーキーはまずは2軍でじっくりと育成させる方針。それでも、10日の紅白戦では「9番・DH」で実戦デビューするなど期待の高さを感じられる。

○ロッテ 藤原恭大外野手

 ドラフトで3球団が競合した超高校級の外野手。キャンプでは1軍メンバーに抜擢された。実戦では17打席連続無安打と苦しんでいたが、14日・中日との練習試合ではプロ初安打を含む3安打2打点と大爆発。15日の韓国・斗山との練習試合でも2打数1安打と2戦連続安打をマークしており、開幕1軍に向け突き進んでいる。

○楽天 辰己涼介外野手

 走攻守で高いレベルを誇り大学No1外野手として楽天に入団。14日の阪神との練習試合では「6番・右翼」でフル出場。若手右腕の望月らを相手に4打数無安打と快音は響かなかったが、高いポテンシャルを誇るだけに今後に期待がかかる。(Full-Count編集部)

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