芥川の書簡、恋心と不安を吐露

親友宛て、東京で初公開へ

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恋心と不安を吐露した芥川龍之介の親友宛て書簡(東京都北区の田端文士村記念館所蔵)

 今日また、愛を新たにした―。作家の芥川龍之介(1892~1927年)が妻となる塚本文への恋心と不安を吐露した親友宛て書簡が、東京都北区の田端文士村記念館で26日から初公開される。芥川の恋の熱と繊細さが伝わる貴重な資料だ。

 公開されるのは、芥川の親友で文の叔父にあたる山本喜誉司宛ての2通。1916年1月23日の書簡では、縁談が芥川家で浮上し、当初は取り合わないでいたが、今は文に「可成の興味と愛とを持つ事が出来る」とつづる。一方うまく運ぶか自信が持てず、文が他人と結ばれることや、自分の行く末を案じ「僕はさびしい」と結んでいる。

芥川龍之介