4月の長崎市長選 吉富氏 正式出馬表明

 元長崎市議で社会福祉法人理事長の吉富博久氏(73)は15日、市役所で記者会見し、4月の任期満了に伴う市長選に無所属で立候補すると正式表明した。
 吉富氏は昨年、市が計画しているMICE(コンベンション)施設整備の是非を問う住民投票の条例制定に向け活動したが、4選を目指し立候補予定の現職、田上富久氏(62)が反対意見を表明、市議会も条例案を否決した。吉富氏は改めて整備への反対姿勢を示し「厳しい市の財政を改革し、安心して暮らせる長崎にするのが先だ」と強調。農水産業の振興や福祉、教育の充実に注力するとした。
 吉富氏は長崎市出身、県立長崎西高卒。自民党県連職員などを経て市議5期目の2003年、市長選に初めて立候補し、落選した。
 4月14日告示、21日投開票の長崎市長選を巡ってはほかに同市区選出の県議、高比良元氏(66)、前同市議の橋本剛氏(49)、東京都の市民団体代表、寺田浩彦氏(57)が立候補を表明している。

© 株式会社長崎新聞社