思い託し期日前 県民投票「基地を残したくない」「普天間危険性除去を」 有権者、早速1票

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 辺野古新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票の期日前投票は初日の15日、沖縄県内各地の投票所に午前中から入場券を手にした有権者が続々と訪れた。県民投票の結果にかかわらず、政府が辺野古移設を進める方針を示す中、有権者からは「一方的で納得がいかない」「県民投票しか意思を表明する手段がない」などの埋め立て反対の声が上がった。一方、「普天間飛行場の危険性除去につながる」と賛成の声も上がった。有権者は三つの選択肢に、それぞれ1票を投じた。

 米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市では、朝から多くの人が投票に訪れた。投票を終えた名護市為又の赤嶺樹(たつる)さん(45)=社会福祉士=は「基地ができても経済は良くならないし、(米兵の)犯罪が増えるなどマイナスが多い」と反対に1票を投じた。赤嶺さんは「『法的拘束力がない』などと言われるが、県民には(意思表示する)この手段しかない」と強調した。

 豊見城市役所で期日前投票を済ませた濱川百合子さん(81)=豊見城市=は「父は戦死し、私も戦争を体験した。苦労をしてきたからこそ、子や孫に基地は残したくないという思いで投票した」と話した。普天間飛行場については「県民の土地を接収して造ったのだから、移設ではなく撤去してほしい」と願った。

 那覇市役所で期日前投票を済ませた村田哲子さん(53)は、菅義偉官房長官が県民投票の結果にかかわらず新基地建設を続けると明言したことに、「県民がどれだけ反対しても無理やり進めるのかと、すごく嫌な気持ちになった」と話した。その上で「それでも声を上げ続けることは止めてはいけない」と反対に1票を投じた。

 一方、同市の無職比嘉達生さん(25)は「普天間飛行場の危険性除去につながる」と賛成の記入欄に◯を書いた。「辺野古に新基地を造ることが沖縄のためになると思う。基地をなくすと従業員の雇用がなくなってしまう」と語った。