対馬6位 扇育(松浦高)、中山(陸自対馬)“恩返しラン”

 6位で第1日を終えた対馬。4区扇育(松浦高)、5区中山(陸自対馬)が“恩返しラン”でチームに貢献した。「途中で腹が痛くなってしまった」(扇)、「もう少し粘れた」(中山)とそれぞれ納得はしていなかったが、主軸の2人がしっかりとチームの順位を上げた。
 中山は高校卒業後、初めての赴任地が対馬。以降7年間、島で暮らしている。この大会は過去5回、地元の北松・松浦でエントリーしていたが「いつ転勤になるか分からない。7年過ごした島へ恩返ししたい」と今回は対馬から出場。区間5位の好走を見せた。
 扇はソフトテニス部だった西部中時代に長距離の素質を見いだされ、松浦高進学後に才能が開花。この日はエース区間の4区で5位と粘った。昨年末の全国高校駅伝にエースとして出場した18歳は「3日目も走るので、松浦高の緑のユニホームを着る喜びを感じながら走りたい」と高校ラストランに照準を合わせていた。

対馬の4区扇育(松浦高、左)が5区中山(陸自対馬)へたすきリレー=佐世保市

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