開幕投手決定のセベリーノ ヤンキースと4年契約

ヤンキースは、自軍のエースに成長したルイス・セベリーノが今後も数年にわたってメジャーを代表する若き好投手の1人として活躍することを確信しているようだ。日本時間2月16日、ヤンキースはセベリーノとの年俸調停を回避し、4年契約を結んだことを発表。この契約には5年目の球団オプションも含まれており、セベリーノは少なくとも2022年まで、最長2023年までヤンキースの先発ローテーションの中心的存在を担うことになった。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは、今回の契約の詳細についてセベリーノに保証されている金額が4年4000万ドルであることを伝えている。5年目の球団オプションが行使された場合、その総額は5年5225万ドルとなるようだ。

セベリーノは昨季、19勝8敗、防御率3.39の好成績をマークしたが、年俸調停権取得前だったため、年俸は約60万ドルに過ぎなかった。セベリーノが年俸525万ドルを希望していた一方、ヤンキースは年俸440万ドルを提示し、日本時間2月16日に年俸調停が行われる予定となっていたが、両者はこれを回避。セベリーノは200万ドルの契約ボーナスを手にし、年俸は今季が400万ドル、2020年が1000万ドル、2021年が1025万ドル、2022年が1100万ドルになっていることが報じられている。

先日、フィリーズのアーロン・ノラが4年4500万ドルで契約を延長したばかりだが、セベリーノもこれと似た条件での契約延長となった。セベリーノもノラも、引き続き好成績を残していけば1年ごとに年俸調停のプロセスを経て、より大きな昇給を勝ち取れる可能性があったものの、ギャンブルするのではなく、保証された契約を得ることを選択した形。セベリーノとノラの契約延長からは、現代の若手選手が「安定」を望んでいることが読み取れる。

来週25歳になるセベリーノは、アーロン・ブーン監督から大きな信頼を寄せられており、すでに2年連続の開幕投手を務めることが決定している。今後4年間の契約を確定させ、プレイに集中できる環境を整えたセベリーノ。ヤンキースのエースとして、さらなる活躍が期待される。

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