サッカー代表チームドクター 池田さん W杯舞台裏を紹介

「限界越えて」 地元・日立で講演

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サッカーW杯日本代表チームの舞台裏などを講演する池田浩さん=日立市幸町

サッカーのワールドカップ(W杯)日本代表のチームドクターを2大会連続で務めた順天堂大先任准教授、池田浩さんを招いた講演会(同実行委員会主催)が、日立市幸町1丁目の日立シビックセンター音楽ホールで開かれた。池田さんは代表チームの舞台裏やスポーツ選手がけがした際の対応などを紹介しながら、会場の子どもたちに「自分が今やっていることが最高ではない。限界をつくらずに世界を見てほしい」と呼び掛けた。

池田さんは日立市出身で、地元で小中高とサッカーを続けた。順天堂大でスポーツ医学を学び、実業団サッカーの古河電工とJリーグ発足後のジェフ市原のチームドクターを務めた。2010年にザッケローニ監督の要請を受け、日本代表のチームドクターに就任。W杯の14年ブラジル大会と昨年のロシア大会でチームに帯同した。

講演で池田さんは、ジェフ市原と日本代表を率いたイビチャ・オシム元監督の「限界に限界はありません。限界を越えれば次の限界が生まれるのです」との言葉を紹介。「この言葉が私の支え。簡単に『無理』『できません』というのはどうなのか」と力説した。

W杯ロシア大会前には主力にけが人が相次いだ。右太ももを負傷した乾貴士選手については手術ではなく投薬治療を選択。乾選手は厳しいリハビリを耐え抜いて本番に間に合い、2ゴールを挙げる活躍で、池田さんは「一番の功労者はトレーナー。スポーツの現場ではドクターよりトレーナーが重要」と指摘した。

選手の体調管理・調整には最大限の気を配り、疲労が蓄積しないように注意。「今回の代表ではうまくいったと感じている。試合で選手は相手より長い距離を走った」と振り返った。

最後に「大きな夢を持って、日立のまちをよりよくしていってほしい」と会場の選手にエールを贈った。(川崎勉)