ロキットとの契約をまとめたウイリアムズF1副代表「父に反対されればチームを去る覚悟だった」

 新車FW42のシェイクダウンを直前になって中止するなど、マシン製作の遅れが心配されるウィリアムズF1。新たに契約したタイトルスポンサー『ロキット』も、ほとんど知名度の低い企業グループだけに、実際に資金提供がなされるのか危ぶむ声もある。

 しかし今回の話を率先してまとめたクレア・ウィリアムズ副代表は、そんな見方を全否定した。

 2014年から2018年までのマルティニに代わり、今年からはアメリカとイギリスに本社を置くIT企業グループロキットがタイトルスポンサーとなった。

 同社はこれまでほとんどメディアに露出しておらず、今回の契約も『複数年』とされているだけだ。

 一方クレア・ウィリアムズ副代表は、今後のチーム運営を、フランク・ウィリアムズ代表からすべて引き継ぐ。実質的にチーム代表となるわけである。

「ロキットとの契約を父に初めて話す時には、正直かなりナーバスな気持ちになりましたと、ウィリアムズ副代表は述懐した。

「ご存知のように父は非常に伝統的な考えの持ち主で、マリンブルーと白のマシンカラーリングにも、非常にこだわっていましたからね」

「でも私が詳しく説明すると、今回の計画を全面的に支持してくれました。逆に私以上に乗り気になっていた、というと驚かれるかもしれません。でも事実です。もし父フランクがロキットとの契約にダメ出しをしていたら、私はチームを去る覚悟でした。でも幸い、そうする必要はなさそうです!」

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