いてつく大地に春の目覚め/八戸えんぶり開幕

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33のえんぶり組が中心街で勇壮な舞を披露した「一斉摺り」=17日午前、八戸市三日町

 春を呼ぶ伝統行事「八戸えんぶり」が17日、青森県八戸市で開幕した。同市、南部町、階上町、おいらせ町から33組が参加。市中心街で全団体が舞う「一斉摺(ず)り」では、烏帽子(えぼし)姿の太夫がいてついた大地を呼び起こすような勇壮な「摺り」を見せ、沿道は熱気に満ちあふれた。

 各えんぶり組は同日朝、長者山新羅神社で奉納摺りを行い、行列を作り市中心街に集まった。子どもたちが「松の舞」などの祝福芸をかわいらしく演じ、熟練の舞い手や囃子(はやし)方が観客を盛り上げた。今年から市教育委員会は2月17日を市立小中学校の休業日「えんぶりの日」とし、児童生徒が参加、鑑賞しやすい環境づくりを進めている。家族と一斉摺りを見に来た細越咲来さん(小中野小3年)は「知っている人が太夫をやっていて、いつもよりかっこよく見えました」と話した。

 主催する八戸地方えんぶり保存振興会によると、初日の人出は昨年より2万1千人多い20万3千人だった。会期は20日まで。18日は史跡根城の広場での撮影会、市公会堂での公演などが行われる。