中国・大連サッカーU-14監督 日本人が就任へ

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ブルネイU-16国内リーグを制して喜ぶU-15代表の選手と監督の藤原孝雄さん(最後列右から4人目)ら=2016年12月、ブルネイ・バンダルスリブガワン(藤原さん提供)

 兵庫県三木市出身のサッカー指導者、藤原孝雄さん(42)が、今春から中国・大連市のU-14(14歳以下)代表監督に就任する。サッカーが発展途上の東南アジア・ブルネイで世代別代表監督を4年間務めた経験から「我慢強くなり、視野が広がった。中国で選手の継続的な育成システムを整えたい」と語る。(井川朋宏)

 藤原さんは同市志染町広野で育ち、小野高、神戸学院大でサッカーに打ち込んだ。卒業後は現役を退き、スペイン1部のレガネスU-18や姫路独協大のコーチなどを務めた。

 2015年春、日本サッカー協会からの派遣で石油・天然ガスの産出国で裕福なブルネイへ。当初のU-14代表は7選手のみで、替えのきかない条件だった。「緩やかでのんびりとした国民性。まず練習に時間通り来てもらうところから始めた」と話す。

 練習から選手同士の競争心をかき立て、勝利を追求する精神を植え付けた。スマートフォンのアプリを使って、試合中の動画や改善点などの説明を選手たちに一斉送信。「叱るだけでなく、いいプレー、悪いプレーをはっきりさせた」という。突然辞める選手も多く、保護者を集めて「個人がわがままを言うとチームが成り立たない」と、家庭での理解を求めた。

 17年に就いたU-18代表では、東南アジア大会でフィリピン相手に1勝を挙げた。18年からはU-19、U-22の代表監督も務めた。負けて笑っていた選手たちが悔し泣きする姿を見て、技術面だけでなく精神面の成長も実感したという。

 大連市の人口は、ブルネイの15倍に当たる約600万人という。中学生世代の選手を率いるとともに、指導者の育成にも励む。「結果を出せば、その方法が各地に波及するはず。日本のライバルになれれば」と情熱を燃やす。