メッツが控え遊撃手確保 エチャバリアとマイナー契約へ

ロビンソン・カノー、ジェッド・ラウリーなどベテラン内野手の獲得により戦力補強を進めているメッツに、また1人、経験豊富な内野手が加わるようだ。関係者の話によると、メッツはマーリンズで4シーズンにわたって正遊撃手として活躍したアデイニー・エチャバリアとマイナー契約を結ぶことで合意。身体検査を経て、スプリング・トレーニングに合流する見込みとなっている。

好守の遊撃手として知られるエチャバリアの加入により、メッツは正遊撃手アメッド・ロサリオの控えを確保することに成功した。今季のメッツは一塁にトッド・フレイジャー、二塁にカノー、三塁にラウリー、遊撃にロサリオが入り、昨季台頭したジェフ・マクニールと今オフ獲得したJ.D.デービスが内野の控えを務める見込みだが、遊撃の控えは正三塁手を務める予定のラウリーないし通算OPS.523のルイス・ギヨーメイが第1候補という状態で、補強が必須となっていた。ブロディ・バンワグネンGMも「(遊撃手の補強は)最優先だ」と語っていた。

2012年にブルージェイズでメジャーデビューし、2013年から4年連続でマーリンズの正遊撃手を務めたエチャバリアだが、その後は移籍を繰り返しており、直近2シーズンで4球団に所属。昨季はレイズ、パイレーツ、ヤンキースで計94試合に出場して打率.247、6本塁打、31打点、2盗塁、OPS.624を記録したが、出場試合数はメジャー定着後最少だった。

大型補強を展開したメッツの選手層を考えると、エチャバリアには開幕ロースター入りが保証されているわけではない。しかし、メッツはロサリオにアクシデントがあった場合に備えるためや、20歳の有望株アンドレス・ギメネスを予定より早くAAA級に昇格させるのを防ぐために、開幕ロースター入りを果たせなかったとしてもエチャバリアが自軍に留まることを望むだろう。バンワグネンは「(エチャバリアは)我々がチームに加えたかったピースなんだ」と29歳の遊撃手の加入を歓迎している。

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