パドレスがブルペン補強 左腕・ループを1年契約で獲得

昨季リーグ3位の救援防御率3.53をマークしたパドレス。昨季の主力リリーバーの大半が今季もチームに残っており、引き続き安定感のあるブルペンを形成することが見込まれるが、マット・ストラームとロビー・アーリンが先発に回るため、リリーフ左腕の層の薄さが欠点となっていた。その解決策としてパドレスは日本時間2月18日、フリーエージェントのリリーフ左腕、アーロン・ループと2020年の球団オプションが付属した1年契約を結んだことを発表。メジャー7シーズンのうち5シーズンで59試合以上に登板している鉄腕が強力ブルペンに加わった。

パドレスと契約してすぐにチームの練習に合流したループは「彼らが僕に関心を持っていると聞いたとき、パドレスのブルペンの過去の成績や現在の顔ぶれをチェックしたんだ。その一員になりたいと思ったよ」と新天地にパドレスを選択した理由について言及。通算378登板の実績を誇る31歳のリリーフ左腕の目には、パドレスの強力ブルペンが魅力的に映ったようだ。

昨季のループはブルージェイズとフィリーズで計59試合に登板して39回2/3を投げ、11ホールド、44奪三振、防御率4.54をマーク。メジャー7シーズンの通算では378試合すべてにリリーフ登板し、12勝20敗、6セーブ、55ホールド、防御率3.49、奪三振率8.34、与四球率2.76を記録している。

ループの強みは何と言っても左打者に強いことであり、昨季は右打者にOPS.935と打ち込まれたのに対して左打者をOPS.678に封じていた。打球の平均初速度を見ても、右打者が90.3マイル、左打者が83.0マイルと大差がついており、左打者がループに手こずっている様子がうかがえる。

ストラームとアーリンが先発に回ることにより、ループはホゼ・カスティーヨとともに貴重なリリーフ左腕となる。なお、パドレスはループの加入に伴い、昨年7月にトミー・ジョン手術を受けた新加入のギャレット・リチャーズを60日間の故障者リストに登録している。

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