高額アンティーク狙う? 熊本市中心部のロレックス盗難事件から1週間

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ロレックス58点が盗まれ、空になったガラスケース=16日、熊本市中央区

 熊本市中心部の時計店で、外国製高級腕時計「ロレックス」58点(4500万円相当)が盗まれた事件は、18日で発生から1週間。容疑者は依然逃走中で、県警は周辺の聞き込みや防犯カメラの解析などを進め、行方を追っている。

 事件は11日午前5時半ごろ、同市中央区安政町の駕町通り沿いにある「セコンド」で発生。警備会社からの通報で捜査員らが急行したが、アンティークや中古のロレックス58点がなくなっていた。

 熊本中央署や同店によると、地下1階フロアのロレックスのガラスケース(縦約80センチ、横約1メートル)だけが割られ、被害品には1点で300万円を超すものもあった。

 店舗裏の地上部分に設けられたアルミパネルの排煙窓(縦25~30センチ、横60~70センチ)が割れており、署は侵入口とみて捜査。店舗裏には約3メートルのブロック塀があり、店の両脇にもビルが建っているため排煙窓は通りからは死角になっている。

 貴金属店などに忍び込み、時計や宝石を盗む同様の事件は1992年に全国で多発。熊本市の複数の店舗でも計数億円規模の被害があった。

 当時の犯行はアジア系外国人窃盗団によるもので、店舗の壁に穴を開けたり、小窓と鉄格子を外して入ったりするなど強引さが目立つ。店内全てを荒らすのではなく、一部の陳列ケースの商品を根こそぎ持ち去るなど、今回の事件と類似する点もある。

 同店によると、ロレックスのアンティーク品は中国などで人気があり、価格が高騰。今回の事件で盗まれた「デイトナ16520」(約300万円)は、3年前と比べ2倍ほどの価格で取引されているという。

 男性店長は「盗まれた時計のリストを見るたびに怒りが込み上げる。早く犯人が捕まり、手元に戻ってきてほしい」と訴えている。(県警取材班)

(2019年2月18日付 熊本日日新聞朝刊掲載)