フィリーズがハーパー獲得に前進か 10年3億ドル以上との報道も

オフシーズンに突入してから数ヶ月間、ブライス・ハーパー争奪戦の先頭を走り続けてきたフィリーズだが、いよいよスーパースター獲得に向けて大きく前進し始めているようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、フィリーズとハーパーの交渉が本格化し始めているという。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、フィリーズとスコット・ボラス(ハーパーの代理人)の間の交渉には進展が見られる一方、契約成立はまだ差し迫った状況ではない模様。ハーパー争奪戦においてフィリーズが一歩リードしたものの、パドレス、ジャイアンツ、ホワイトソックスもまだ「獲得失敗」を伝えられたわけではなく、すぐに契約が決まるわけではないようだ。

フィリーズはオフシーズン当初からフリーエージェント市場の目玉であるスター選手、ハーパーとマニー・マチャドの獲得を目指してきた。両選手の代理人はいずれも、フィリーズ以上の資金力を有する球団がないことを認識しており、他球団との交渉はフィリーズからの提示条件の引き上げを狙ったものであると見られている。フィリーズのハーパーに対するオファーについて、「10年3億ドル以上」と報じているメディアもあり、ボラスはフィリーズからハーパーが納得するオファーを引き出すことに成功しているようだ。

「フィリーズはハーパーよりマチャドを好んでいる」との報道も出ていたが、強打者であるハーパーが集客力のある「真のスーパースター」であること、ゲーブ・キャプラー監督が「ハーパーの守備は昨季の指標が示すより優秀だ」と発言していることなどから、フィリーズがハーパーとの契約を前向きに考えていることがうかがえる。実際、「ハーパー獲得に前進」という報道が出ただけで、球団のチケット・オフィスにはシーズン・チケットに関する問い合わせが複数あったという。

ハーパーに対してフィリーズ以上の好条件を提示できるチームはないと見られており、このまま「フィリーズ・ハーパー」が誕生する可能性は極めて高い。あとは「いつ」それが実現するかということに注目が集まることになりそうだ。

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