私のルーツ、美里にあった 日系米国人ALTの女性が曽祖母の里親戚と初対面

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津川藤雄さん(前列中央)の家族と写真に納まるケイレン・クラミツさん(同右)=美里町

 日本人の曽祖母を持つ米国・シカゴ出身で熊本県益城町の外国語指導助手(ALT)ケイレン・クラミツさん(23)は、渡航許可証の写しを手掛かりにルーツを探し、曽祖母が東砥用村(現・熊本県美里町)の出身だったことを調べ上げた。17日は同町石野の親戚宅を訪ね、世紀を挟んでの初対面に「すごい」と感激した。

 曽祖母は立石ミ子[ね]さん(故人)。1915年に夫の徳松さんに続いてハワイへ移住。徳松さんの死後に日系男性と再婚し、ケイレンさんの祖母をもうけた。

 ケイレンさんは昨夏、文部科学省のプログラムで来日。赴任地は偶然にも熊本だった。ミ子さんのきょうだいが日本にいると聞いていたことから、友人になった吉村由紀子さん(40)=熊本市東区=にルーツ探しを相談した。

 持参した渡航許可証の写しには「下益城郡東砥用村」と記載。吉村さんの父が知人を通じて調べ、ミ子さんの妹の5男津川藤雄さん(80)が美里町で暮らしていることが分かった。

 この日は、藤男さんら家族12人がケイレンさんを出迎えた。藤雄さんが「幼い頃、ハワイで暮らすミ子さんから砂糖や洋服、革靴などを送ってもらった」と話すと、「本当にいい話」とケイレンさん。スマートフォンでミ子さんや家族の写真を紹介した。

 ケイレンさんから贈られたレイを首に掛けた藤雄さんは「生きているうちに会えて良かった」と感慨深げ。徳松さんの親戚宅も訪ねたケイレンさんは「夏にシカゴに帰ったら家族に今日のことを話してあげたい」と目を輝かせた。(内田秀夫)

(2019年2月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)