スウェーデン初優勝のタナク「リラックスしてドライブできた」/WRC第2戦スウェーデン デイ4後コメント

 2019年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月17日、SS17〜19が行われる競技最終日を迎え、大量リードで総合首位に立っていたオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が逃げ切り優勝。トヨタに2019年シーズン初優勝をもたらした。

■トヨタ

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合優勝

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC

「とても良い週末だった。我々にとっては金曜日が鍵で、あのような路面コンディションでタイムロスを最小限に抑えなくてはならなかった」

「しかし、土曜日は良いリズムを保ち、ミスをしないように走るだけで充分だった。今日はパワーステージのためにタイヤを温存し、パワーステージでは思い切りプッシュした」

「自分でも良い走りができたと思うし、すべてがうまく進んだからリラックスしてドライブすることができたよ。我々のチームは本当に強く、だからこそシーズン序盤に良い結果を得られたのだと思う」

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合21位

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)

「今朝の最初のSSは、今回のラリーでもっとも良いステージだった。路面はしっかりと凍り、両側には雪壁もあったんだ。流れるように高速な道には多くの起伏があり、運転がとても楽しく感じ、良いリズムを取り戻すこともできたよ」

「最後のパワーステージではポイントを獲得して良い形でラリーを終えたかったけど、非常に難しい路面コンディションで、特にステージの最後の部分は大量の雪と解けた雪で困難な状況だった」

「気持ちは既に切り替わり、今はもう次のラリー・メキシコを楽しみにしているよ」

●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合6位

クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)

「今朝のステージは全体が氷で覆われ、運転を楽しめるような良いコンディションだった。今日の自分の目標は、総合7位のセバスチャン・ローブの前でフィニッシュすることだったが、タイム差を拡げられたから満足している」

「パワーステージではクルマの左前に大きな衝撃を受け、その後は運転に苦労した。今週末の暖かな気候により、路面は僕がテストで走った時と大きく異なり、そのため力を充分に発揮できなかった」

「それでも、最後はチームのためにポイントを獲得できたので良かったと思う」

■ヒュンダイ・モータースポーツ

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合3位

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)

「また表彰台に立ててうれしいよ。ここラリー・スウェーデンではこれ以上できないくらい、力を尽くした」

「このようなトリッキーなコンディションで激しい競り合いになり、そのおかげで僕たちはギリギリの戦いをした。ハードにプッシュしすぎるとミスを犯しやすくなる。だから総合3位という結果と、2位に入りボーナスポイント4点を獲得したパワーステージでの結果に満足しなければ」

「まだシーズンは序盤で、これからたくさんのことが待ち構えているから、最初のラウンドで多くのポイントを確保することが重要だ」

「チームとして、僕たちは皆より優れたパフォーマンスを出すことに集中している。そうした方向性で作業を続け、ラリー・メキシコへの準備を整えるよ」

●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合4位

アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)

「この週末はできる限りの力を尽くした。最後の最後までエキサイティングなラリーだったね。もちろん表彰台でラリーを終えたかったけれど、ティエリー(ヌービル)の出した結果にはおめでとうと伝えたい」

「総合3位と4位につけたことで、貴重なポイントを獲得でき、チームとしていいリザルトを手にできた。もっと良い結果が出せたはずだけどね」

「僕たちが直面したコンディションのもとでは、ハードにプッシュしすぎるのはリスクが高い戦略だ。今日は無茶なことをして順位を台無しにせずに、良いペースを維持したかった」

「チームとしては3台すべてがラリーを完走できたし、今後のイベントに向けて多くの教訓を得ることができた。今週素晴らしい応援をしてくれたすべてのファンにお礼を言いたい」

●セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合7位

記念撮影に応じるセバスチャン・オジエとマーカス・グロンホルム、セバスチャン・ローブのWRCチャンピオン経験者たち

「浮き沈みの多い複雑な週末だった。ラリーを完走できてうれしいよ。イベント中、良いタイムを出すことができたし、ヒュンダイi20クーペWRCについてより多くを学ぶことができた。今後に向けて大きく役立つだろう」

「こうしたポジティブな面を見れば、最終的には満足のいく週末だった。さらなる改善の余地はあるけれどね」

■Mスポーツ・フォード

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/総合5位

エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)

「この週末の大半は充分なスピードがあった。全ステージの75%には満足しているけど、残りの25%はうまく運ばなくて後悔しているところがある」

「表彰台獲得の可能性があったから少し不満が残るけど、ポジティブな点もたくさんある。昨年と比べて大きくマシンを改良してきたから、グラベルで競争力があることはすでに分かっている。次のイベントが本当に楽しみだよ」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ3リタイア

テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)

「今週末いいペースを発揮できたから、大きな自信となった。だけど、いくつかミスを起こしたことで、ポイントを獲得せずにラリーを去ることとなってしまった」

「次のイベントに向けて懸命に取り組まなければならない。それでもポジティブな週末だったと思っている。初めてラリーをリードすることができたし、マシンのフィーリングは最高だった」

「熱心に働いてくれたチームには本当に感謝している。メキシコではさらに改善できるといいね」

●ポンタス・ティデマンド(フォード・フィエスタWRC)/総合8位

ポンタス・ティデマンド(フォード・フィエスタWRC)

「WRカーに乗ってホームイベントで完走するのが夢だった。本当にすばらしい経験だったから、すべてのファンとサポーターたちに感謝したい」

「もちろん、僕のスポンサーや、週末を通して素晴らしい仕事をしてくれたMスポーツのみんなとオーラ(フローネ/コドライバー)にも感謝している」

「金曜(競技2日目)のトラブルは残念だったけれど、起こり得ることだし、大きく改善することができた。マシンの空力をはじめ、すべてを快適に感じ始めているから、もっと長く走りたかった」

「ただ、このマシンを手懐けるにはもう少し時間が必要だから、今シーズンのうちに、また出場機会があることを願っている」

■シトロエン・レーシング

●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/総合29位

セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)

「もちろんもっと良い結果を期待していた。でもここでは出走順が1番手になると、パフォーマンスを発揮するのが難しいんだ」

「僕たちも含め、多くのクルーが雪だまりに衝突していた。観客がひとりもいないというめったにない場所のひとつで雪だまりにはまってしまったのは、少々不運だった」

「パワーステージでは、僕たちにとってまたも理想からはかけ離れたコンディションだっだけれど、ベストを尽くしたよ。僕はもうメキシコに集中している」

●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/総合2位

エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)

「テストの後で僕たちの作業は順調だと分かったけれど、このラリーでそのことが確認できた。とても楽しめたよ」

「それでも今週末のコンディションはかなり異なるものだったから、C3 WRCのセットアップを徐々に改善していった。おかげで走行中大きな自信が持てたし、ステージを終えるごとにペースを上げることができた。この結果を喜んでいるよ」

「僕たちのシーズンスタートに弾みがついたし、残りのシーズンの見通しは明るいね!」

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