メルセデスF1、チームメイト同士のバトルを期待。新シーズンに向けては「保証は何もない」と謙虚な姿勢

 メルセデスF1チームのトップを務めるトト・ウォルフは、バルテリ・ボッタスが2019年シーズンもサポート役に回されるのではないかという予想を否定した。

 ウォルフは新車発表の場で「バルテリは成功をおさめるために、チームからフルサポートを受けることを分かっている。彼はマシンに戻ることや、評論家たちに実力を見せつけることに興奮しているよ」と述べた。

 2017年には3勝をあげたボッタスだが、2年目となる2018年は1勝もあげることができず、困難な1年を過ごしていた。これと比較するとチームメイトのルイス・ハミルトンは、11戦でレースを制している。

 シーズン中盤、ボッタスは自身の役割の一部がハミルトンが5度目のタイトル獲得を達成するためのサポートであることを、認めざるを得なかった。

 しかしそうした厄介な状況を経験したボッタスが、来る新シーズンを迎えるにあたってベストな状態にあることを期待していると、ウォルフは語る。

「冬期休暇の後、我々は会話をした。彼は良い状態にあり、簡単とは言い難かった昨シーズンのことは完全にリセットできている。リフレッシュして、とてもハングリーで、またレースがしたいと思っている」

 これまでと同様、ふたりのドライバーは平等な条件でシーズンをスタートし、タイトル獲得において、どちらか一方が明らかに優位になるまではチームオーダーを出さないとウォルフは考えている。

「ふたりの間で激しい競争が起きることを、本当に期待している。互いが懸命に競い合い、我々のライバルたちと激しいバトルをすることをね」

 ライバルのフェラーリやレッドブルを下し、5年間にわたってコンストラクターズ選手権を制してきたメルセデスは、2019年もタイトル獲得の有力候補だ。しかしながらウォルフは、特にオフシーズン中に空力レギュレーションが変更されることもあり、保証は何もないと見ている。

「レギュレーションは大幅に変わっている。ゼロから始めなければならなかったんだ」とウォルフは説明した。

「我々は今回も、自分たちの期待値に対して、またライバルたちに対して、力を証明していく必要がある。シーズンは0ポイントからスタートするのだから、保証は何もない」

「トップの座につけられて当然などどは、まったく思っていない。新シーズンではレギュレーション変更があって、どのチームもタイトルを狙うことができる。全チームを潜在的脅威と見なしているよ」

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