Intel傘下のAscending Technology、従業員を50名以上を解雇。Intelドローン事業の立役者

Intel傘下の独ドローン開発メーカーAscending Technologies(以下Asctec)が2018年末に大規模なリストラを行ったとのニュースが入った。Asctecは、「Intel Falcon 8+」のベースを作り上げたドイツの企業で、Intelがドローン事業で大きなアドバンテージを取るきっかけとなった。最近話題のSQUAD DRONEのShootingstar機体とはまた別の部隊である。ただしこれはIntelにとって、2017年には投資しているYuneec USAの従業員が大量解雇されたこともあった。

Intelの商業ドローン戦略で重要なのは、エンドツーエンド・サービスの提供です。これはソフトウェア・ソリューションの提供を軸としたサービスで、完全自律飛行ドローンを使ってデータを収集、そこから抽出されたビジネス・インサイトをお届けしています。

また、Intelは世界中の何百万人もの人々を魅了するドローンライトショーを主催してきました。当社がビジネスを行っていく上で必要であったり、優先されるべきことがあればその都度従業員の人数は変動していきます。Asctecが当社のドローン開発の要であることは今後も変わりませんし、革新的なドローン技術の開発をこれからも続けていく所存です。

とIntelのスタッフは語る。Intelが世に出した産業検査用のFalcon 8+もユニークで橋や石油掘削装置などの裏側を点検するのに有用だ。これがAsctecチームの商品開発の終着点なのだろうか?

Ascending Technologies有限会社は、2007年にDaniel Gurdan氏、Jan Stumpf氏、Klaus-Michael Doth氏、Michael Achtelik氏の4名によって設立され、2016年1月4日、IntelがAsctecを買収した。IntelとAsctecは買収前からすでに提携しており、Asctec自動操縦システム「Asctec Trinity」とIntelのリアルタイム深度感知システム「RealSense® テクノロジー」の両技術を組み合わせる開発を勧めていた。

 

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