暦どおりの雨が連れてくるもの

きょうは前線を伴った低気圧が南岸を進むため、広い範囲で雨が降ります。午前7時現在、西日本で雨となっているほか、東海や北陸でも、既に一部で雨が降り始めています。このあと、関東は早ければ昼過ぎから、東北でも夜は、雨となる見通しです。南からの暖かく湿った空気が入りやすい太平洋側では雨脚の強まる時間があり、九州では局地的に非常に激しく降るおそれもあります。また、きょうは日本海側でも雪ではなく雨が中心となるので、積雪の多い地域では、雪解けによる河川の増水やなだれに注意が必要です。

きょう2月19日は二十四節気の「雨水」にあたり、雪ではなく雨が降る頃、雪がとけて水に変わる頃を指します。きょうはまさに暦どおりの雨です。そして、低気圧が連れてきた暖気により、きょうは九州や沖縄で、あすは関東や東海を中心に、春を先取りした暖かさが予想されています。寒さが緩む分には身体が楽になって歓迎なのですが、心配なのが花粉です。雨上がりの暖かい日となれば、スギの花が一斉に開いてしまうのではないかと、考えるだけで鼻がムズムズしてきます。

気象予報士・染井 明希子

画像について:19日の天気予報。

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