レッズが便利屋・ディートリックとマイナー契約へ

日本時間2月19日、MLBネットワークのケン・ローゼンタールが報じたところによると、レッズはフリーエージェントのユーティリティ・プレイヤー、デレク・ディートリックとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ローゼンタールは、今回の契約にはスプリング・トレーニングへの招待が含まれ、メジャーのロースター入りを果たした場合の年俸は200万ドルであることを報じている。身体検査を経て、正式に契約成立が発表される見込みだ。

現在29歳のディートリックは、昨季マーリンズで主に左翼と一塁を守りながら149試合に出場して自身初の規定打席到達。29四球に対して140三振と相変わらず打撃は粗かったものの、打率.265、16本塁打、45打点、OPS.751と及第点の成績を残した。2016年に412打席で24個(リーグ最多)ぶつけられた死球の多さも健在で、昨季はリーグ2位の21死球。これで2ケタ死球は5年連続となった。

左翼と一塁のほか、三塁、二塁、右翼での出場経験があり、便利屋的存在としてマーリンズに貢献してきたディートリックだが、昨年11月にDFAとなり、ウエーバーを通過したあとマイナー降格ではなくフリーエージェントとなることを選択。その後、新天地を見つけるまでに3ヶ月近くを要したが、ようやくレッズとのマイナー契約に至った。

レッズはヤシエル・プイーグとマット・ケンプの加入により外野陣は充実しているものの、内野陣はレギュラーに優秀な人材が揃っている一方、控えが人材不足。遊撃以外の内野3ポジションを守れるディートリックは貴重な戦力となりそうだ。4年連続OPS.750以上をマークするなど平均以上の打力を有するユーティリティ・プレイヤーであることを考えると、大きな故障がない限り、ロースター入りの切符を手にする可能性は非常に高いと言えるのではないだろうか。

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