レッズ・ベル新監督 充実の外野陣の起用法は?

レッズの外野陣は、ドジャースからヤシエル・プイーグとマット・ケンプが加入したことにより、プイーグ、ケンプ、ジェシー・ウィンカー、スコット・シェブラー、有望株ニック・センゼルの5人で3つのポジションを争う状況となっている。外野の両翼を本職とする選手が多い一方、純粋な中堅手がおらず、デービッド・ベル新監督は外野陣の起用法に頭を悩ませている。ベルはこれらの有力外野手たちを、いかに使い分け、いかに使いこなしていくのだろうか。

ベルは、日本時間2月19日に行われた今春初めての全体練習に先駆けて、「どこかのタイミングで、我々は難しい決断を強いられることになるだろうね」とコメント。「毎日、どの選手が最もチームに貢献してくれるかということを考えながら(オーダーを組むという)決断をすることが楽しみだよ。優れた選手が多いのは良いことだ。選手たちはみんな(試合で)プレイしたがっている。良い競争が行われるだろうね」と外野陣のレギュラー争いに期待を寄せた。

レギュラー争いのカギを握るのは、チーム最高の有望株にして、MLB Pipelineが発表したプロスペクト・ランキングで全体6位にランクインしたセンゼルだ。好打を誇るセンゼルだが、内野のレギュラーが固定されていることもあり、今季は中堅の守備にも挑戦する予定となっている。現在は新たなポジションについて学んでいる最中だが、センゼルが新たなポジションにうまく適応できれば、「中堅手不在」というチームの課題の1つは解決するだろう。

ベルは「センゼルは間違いなく外野陣のカギを握る存在だよ。彼は我々の球団組織の重要な一員なんだ。みんな、彼の明るい未来を信じている。チームにとって、そして彼にとって、ベストの選択をすることが大切だね」とセンゼルの重要性を強調。また、昨季4割を超える出塁率をマークしたウィンカーについては「まだ成長の余地はあるけど」と前置きしつつも、500打席前後の出場機会を与える方針であることを明らかにした。

センゼルが中堅守備に適応したと仮定したうえで、ベルの発言から判断する限り、現時点では左翼・ウィンカー、中堅・センゼル、右翼・プイーグが基本布陣となり、右打ちのケンプは左打ちのウィンカーとのプラトーン要員、シェブラーは外野3ポジションのバックアップ役を任されることになりそうだ(センゼルがAAA級スタートの場合はシェブラーが中堅に入る見込み)。

© MLB Advanced Media, LP.