九州中央自動車道・山都中島西ICで事故相次ぐ 昨年12月開通 熊本県警が注意呼びかけ

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ガードレールに接触するなど自損事故が相次いでいる九州中央自動車道の山都中島西ICの急カーブ=山都町

 昨年12月、熊本県山都町に開通した九州中央自動車道の山都中島西IC(インターチェンジ)で、横転や擁壁への接触などの自損事故が相次いでいる。高速道から一般道へ下りる取り付け道路の急カーブで、少なくとも6回(14日現在)発生。十分に減速するなど注意が必要だ。

 県警高速隊によると、現場は国道に接続するための町道で、下り坂の右カーブ。横転が3回、右側の擁壁や左側のガードレールに接触、衝突が3回発生したが、幸いにも、けが人はなかった。ほかにもスリップやガードレールに接触した痕跡が多数あるため、実際の事故はもっと多いと予想されるという。

 事故の主な原因は、スピードの出し過ぎだ。高速道は同ICの手前が上り坂で、それを過ぎると下りながらIC出口へ向かう。高速道の制限速度は時速80キロだが、出口手前の約600メートル区間は同50キロ、取り付け道路は同30キロと徐々に制限速度が厳しく規制される。上り坂で加速したまま下り坂に入り、十分に減速しないまま取り付け道路に進入し、急カーブで事故を起こしてしまうケースが多いとみられる。

 事故の時間帯はさまざまだが、ほとんどの場合、雨で路面がぬれている状態だったという。同隊は「転覆したり、後続車が追突したりして、いつ重大事故が起きてもおかしくない非常に危険な状況」と警戒する。

 頻発する事故を受け、県警と町、国土交通省は2月上旬に対策を協議。町はガードレールを目立たせるため黄色と赤のシールを貼り、減速を促す看板を設置した。同省熊本河川国道事務所は、高速道の電光掲示板で注意を促し、県警は高速隊によるパトロールを強化する。

 県警高速隊は「自分と同乗者の命を守るため、十分に減速して走行してほしい」と注意を呼び掛けている。(九重陽平)

(2019年2月19日付 熊本日日新聞朝刊掲載)