ホワイトソックス・モンカダに三塁転向の可能性

ホワイトソックスの正二塁手ヨアン・モンカダは、スプリング・トレーニングの直近3日間、主に三塁で守備練習を行っている。この動きは、今オフに検討されたポジション変更の第一段階となる可能性がある。リック・レンテリア監督は「出来る限り三塁守備の練習もやらせるつもりだ。彼が開幕戦に三塁手として出場したとしても驚かないでおくれよ」と発言。「彼のフレキシビリティを高めることで、彼の能力をさらに引き出すことが本当の狙いだけどね」と指揮官は語ったが、本格的な三塁コンバートが行われる可能性もありそうだ。

モンカダは「新たなことにチャレンジするために、スプリング・トレーニング以上に適した期間はない」と語ったが、実際に三塁コンバートが行われるかどうかについては把握していない様子。しかし、「僕はチームの手助けをするためにここにいるのだから、三塁を守ってほしいと言われたら、もちろん三塁を守るよ。過去にも守ったことがあるし、三塁守備の感覚も悪くないからね」と将来的なポジション変更に前向きな姿勢を示した。

昨季二塁手としてメジャー最多の21失策を喫したモンカダ。もしモンカダが三塁に移ることになれば、正三塁手のヨルマー・サンチェスは本職の二塁に戻ることができる。また、モンカダが三塁に回ることにより、昨年のドラフト1巡目指名選手であるニック・マドリガルが将来的に二塁に入るための枠を空けることも可能になる。「三塁・モンカダ」は長期的なチーム構想にフィットするのだ。

ただし、ホワイトソックスがマニー・マチャドの獲得に成功すれば、話は変わってくる。マチャドが加入して三塁を守るのであれば、モンカダは二塁に留まることになるだろう。もちろん、マチャドが遊撃に入り、ティム・アンダーソンが遊撃から二塁、モンカダが二塁から三塁に移る可能性も残されているが、レンテリアは「チームにいない選手のことは気にしない。今チームにいる選手のことをしっかり考えるべきだ」とマチャド獲得を視野に入れたチーム作りをすることを否定している。

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