京急、羽田空港利用客の運賃下げへ 設備投資回収が進展

 京浜急行電鉄(東京都港区)は19日、空港線に設定している加算運賃を10月1日に引き下げると発表した。これまで170円加算していた普通旅客運賃(大人)を120円引き下げ、利用者増を図る。

 

 同社は同線の延伸工事や輸送力増強工事に要した設備投資額など約700億円を回収するため、天空橋駅(東京都大田区)-羽田空港国内線ターミナル駅(同)間と他の区間をまたがって乗車する場合、基本運賃に加えて加算運賃を設定している。

 

 同線の利用者数が堅調に増加し、2017年度末時点で76.3%を回収したことから引き下げる。例えば横浜駅-羽田空港国内線ターミナル駅間の片道運賃は、ICカードを使った大人が乗車する場合、従来の478円から358円となる。

 

 同社は「引き下げでより多くの方に利用してほしい」としている。

京浜急行線

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