新東名・厚木南IC―伊勢原JCT、3月17日開通

 中日本高速道路は19日、新東名高速道路の厚木南インターチェンジ(IC)-伊勢原ジャンクション(JCT)間約4キロについて3月17日午後3時に開通すると発表した。全線開通は2020年度の予定。また19年度開通予定で、神奈川県伊勢原市上粕屋で建設が進むICの名称は「伊勢原大山IC」に決まった。

 

 新東名は、海老名南JCT-豊田東JCT(愛知県豊田市)間約253キロを結ぶ。県内では海老名南JCT-厚木南IC間約2キロ、県外では御殿場JCT(静岡県御殿場市)-豊田東JCT間約200キロが開通している。同社によると、今回の開通で全線の約8割が完成。残る区間は伊勢原JCT-御殿場JCT間約47キロとなった。

 

 同社は「東名高速道路と新東名のダブルネットワーク形成により、渋滞の緩和を期待している」と説明した。同日には開通式典を予定しているという。

 

 神奈川県内では沿線の自治体や企業を中心に、交通混雑の緩和や物流の効率化へ期待が高まっている。伊勢原市の高山松太郎市長は「ICの名称決定、JCTの開通を大変うれしく思う。市としても、企業誘致や大山などの魅力を生かした観光振興などの取り組みを進める」とのコメントを発表した。

新東名高速道路の高取山トンネルの安全祈願祭=2017年、伊勢原市内

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