長崎育ちの国際的ギタリスト 山下光鶴 24日に福岡でリサイタル 新しい感性の音楽届ける

 ヨーロッパを拠点に活動する長崎育ちのクラシックギタリストで作曲家の山下光鶴(てるかく)が24日午後3時から、福岡市早良区西新6丁目の西南学院大コミュニティーセンターホールでギターリサイタルを開く。17日に長崎新聞社を訪れ、「古典的な曲だけではなく、アジアのテイストなどを盛り込んだ新しい感性の音楽を届けたい」と意気込みを語った。
 山下は長崎市出身の世界的ギタリスト、山下和仁(かずひと)の長男。幼少からギターを学び、山下和仁ファミリーギタークインテットのメンバーとして、世界各地で公演に出演。県立長崎東高を卒業後、現在はドイツのベルリン芸術大に在学している。プロとしてドイツ、フランス、ハンガリーやアジア諸国などで国際的に活躍。ギターの多様な音色とハーモニーを駆使した独自の音楽が高い評価を得ている。
 リサイタルではバッハの「プレリュード リュート組曲第2番より」などのほか、自作曲として小品集や「3つのノクターン」を披露。福岡県立修猷館(しゅうゆうかん)高の歓迎演奏もある。同校2年の橋口紗穂莉(さおり)さん(17)は「観客の心に響く演奏をしたい」と話している。
 全席自由。チケットは一般2千円、大学生千円。いずれも当日500円増し。高校生以下無料。長崎ギター音楽院などで取り扱う。問い合わせは、すたじおG(電092.406.7151)。

リサイタルに向けて意気込む山下光鶴=長崎市茂里町、長崎新聞社

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