岸洋佑☆発信し続けるシンガーソングライターで俳優

岸洋佑☆発信し続けるシンガーソングライターで俳優

2018年12月5日にミニアルバム「走りたいわけじゃない」でアーティストとしてメジャーデビューし、音楽を軸に活動している岸洋佑。同時に2017年に放送された「宇宙戦隊キュウレンジャー」のスティンガー/サソリオレンジとして、2~3月に放送の「4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!」に出演している。さらに情報バラエティー番組「スッキリ」ではリポーターにも挑戦し、表現に広がりを見せている。音楽に芝居にトーク、どんな場でも彼が貫くのは、前向きで意欲的なマインド。それらのルーツや作品への取り組み方、そして今後の岸洋佑について語ってもらった。

──2019年は音楽活動とドラマが同時にスタートしましたね。久しぶりにスティンガー/サソリオレンジを演じた感触はいかがでしたか?

「スティンガーはスーパー戦隊の中心になる“レッド”ではなく“オレンジ”なので、メインキャラクターの5人でいる時は、絵的にも役割的にも一歩引いたポジション。出しゃばり過ぎず、かといって下がり過ぎず、チームの足りない部分を補える存在を意識しました。そのためにも、これまで以上に相手のお芝居を見て演じたんです。カメラテストの時に風切大和/ジュウオウイーグル役の中尾暢樹くんが間を大切に演じていると感じたので、その間を気持ちよく生かせるタイミングでセリフを言おう、とか。『宇宙戦隊キュウレンジャー』のテレビ本編では、スパーダ/カジキイエロー役の榊原徹士がみんなに合わせて臨機応変に演じてくれていたので、僕は決め打ちで演じていたところがあったんです。でも今回は、諸先輩方のお芝居を受けて演じる、という新しいお芝居に挑みました」

──スティンガーは口数が少ないので、発言のタイミングやリアクションのあんばいが重要になりますよね。

「お芝居は相手があってのものですから、対話に違和感がなければいいと思っています。それから声のトーンも大事だなと。例えば小澤亮太くんが演じるキャプテン・マーベラス/ゴーカイレッドが低く話してきたなら、スティンガーも低く返す方が呼応している感じが出ます。テレビ本編を経たスティンガーはコミュニケーション能力が少し上がっていたので(笑)、リアクションのお芝居を増やせたことはありがたいです」

──今後、お芝居での目標などはできましたか?

「正直言って、お芝居はまだまだ怖いです(苦笑)。『キュウレンジャー』に出ていた頃は、お芝居ができない自分にコンプレックスを抱きながらも二番手で演じきるために、“場”を味方にしたいと思っていました。味方の中で演じることで自分に返ってくるものがあるというか、より真っ向からお芝居に臨めるようになるのを体感していたので」

──共演者やスタッフとのコミュニケーションを欠かさない方、という印象があります。

「それも『キュウレンジャー』での経験が大きいです。生まれも育ちも違うメンバーと1年にわたって撮影に取り組んだので、みんなで居心地よく過ごせるためにはコミュニケーションを取る大切さを知りました。スーパー戦隊や仮面ライダーシリーズの現場は“登竜門”だと言われていますが、僕にとっては人間関係の築き方やお仕事のスタンスを身につけた、精神的な“登竜門”だったんです。おかげで今はどの現場に入っても、我を押し通すのではなく、その場での自分の出し方を考えて行動できます。いつでもどこでも、大切な味方を得られる人間でいたいですね」

──お話上手な岸さんですが、生放送の「スッキリ」でのスタジオトークは、少々苦戦しているような……。

「毎回、大緊張です(泣)。今は『スッキリTOUCH』というコーナーでシミ抜きのお手伝いとレポートをしていますが、トークの内容がそのシミ抜きに関するものなので、より緊張するんでしょうね。液剤の説明をしようにも、なじみがなさ過ぎて(泣)! もっとお勉強をするべきか…とも考えましたが、僕がシミ抜きのプロフェッショナルになるのは、コーナーの趣旨から外れるとも思うんですよ。トークについては、ラジオやイベントなどで経験を積みたいです」

──好奇心の塊ですね。常に何かで動いている印象です。

「考えることが好きなので、“プロデューサー気質”とでも言うんでしょうか。やりたいことをやらない理由ってないと思うんです。今の時代ならSNSを活用すればいいし、活用するからにはいかに“バズる”かを考えたい。それから、常にお客さん目線を持っています。僕だったらヒーローやミュージシャンのこういう姿を見たいな、とか。スティンガーを演じだした頃から、そのラインを表現してきました。当初のスティンガーは怖そうな男だったけど、岸洋佑は全然怖くないという姿も見せたくて(笑)。やり過ぎれば役のイメージを壊しかねないでしょうけど、オンとオフのいい境界線を見つけられれば、2倍楽しんでいただけると思うんですよ」

──そういう気質は、芸能活動を始めてから芽生えたんですか?

「僕は16歳でこの世界に入りましたが、もっと幼い頃から培ってきました。母が滝沢秀明さんの大ファンで、小学生の頃から一緒にタッキー&翼さんのコンサートに行くようになりまして。ジャニーズ事務所さんの方々って、アイドルでありながらカッコよさやかわいらしさだけではなく、面白さも見せてくださるじゃないですか。そんな姿が『すてきだな』と思いながら育ちましたからね。僕はアイドルにはなり得ませんが(笑)、エンターテインメントの部分はインスピレーションをいただいています」

──音楽面でもプロデュース気質は生かしていきますか?

「もちろんです。メジャーデビューの前からライブのセットリストを自分で考えて、自主制作のアルバムを作ってきたので、僕の音楽とセルフプロデュース欲は切り離せません。そうやって大好きな音楽にはうそをつかず、歌いたい歌を歌ってきました。初期に作った曲たちは今も大切に歌い続けていますし、ミニアルバム『走りたいわけじゃない』にも収録していますから。そして今は、音楽を商業的に捉えることが楽しくなっているんです。ライブで盛り上がる曲を考えたり、今の自分が歌って人の心に刺さる曲を考えたり…とにかく想像を広げ続けます」

──どうやら、続々とニュースが待っていそうですね。

「それはもう、たっぷり仕込んでいます(笑)。2019年は特にいろいろな挑戦をして、皆さんに楽しんでいただきたいですからね。止まることをやめて、今までやったことがないことをやりたい。岸洋佑を知っていただくきっかけをつくって、まずは『こんなことをしてるんだ』と興味を持っていただきたいと思います」

【プロフィール】


岸洋佑(きし ようすけ)
1993年7月2日神奈川県生まれ。蟹座。B型。’09年に「歌スタ!!」への出演を機に音楽活動を開始。’17年に「宇宙戦隊キュウレンジャー」で本格的に俳優活動を始め、’18年にはミニアルバム「走りたいわけじゃない」でシンガーソングライターとしてメジャーデビューを果たした。「スッキリ」(日本テレビ系)にリポーターとして出演中。2~3月は全国各地でイベントツアーを開催中。

【番組情報】


「4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!」
テレビ朝日系
2/24(日)
毎週日曜 午前9:30~10:00(全4回)

スーパー戦隊シリーズ史上初、全4話のスペシャルドラマが2月17日(日)から放送中。500年に一度の宇宙超常現象「メビウス・コネクト」が、“平成”が終わりを迎える’19年に起ころうとしていた。謎の少女・リタにより惑星ネメシスに歴代スーパー戦隊の戦士たちが召喚され、「スーパー戦隊最強バトル」を開催。勝者は最強の称号とともに“願い”をかなえることができるというが…。

【映画情報】


Vシネクスト「ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」
5/3(金) 新宿バルト9ほか期間限定上映
8/21(水) Blu-ray&DVDリリース
¥8,640(スペシャル版Blu-ray)
¥7,560(スペシャル版DVD)
¥5,940(通常版Blu-ray)
¥4,860(通常版DVD)

【リリース情報】


ミニアルバム「走りたいわけじゃない」
¥3,240(初回盤)/¥2,160(通常盤)

【プレゼント】


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ハガキでの応募方法は「TVガイド」3/1号(P114)をご覧ください。
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取材・文/団野香代 撮影/蓮尾美智子

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