雨から一夜明け実戦が続々、西武は初対外試合…20日のパ・リーグキャンプ見所

ソフトバンク・栗原陵矢【写真:福谷佑介】

楽天-日ハム、ロッテ-DeNAなど開催

 2月1日から始まった春季キャンプは20日目。この日は日本ハム、楽天、ロッテ、オリックスが試合形式で調整を進めていく。20日の春季キャンプの見どころを挙げていこう。

◯日本ハムは再アピールの機会に、楽天は流れを持続できるか

 日本ハムと楽天は、12時30分から金武町ベースボールスタジアムで練習試合を行う。日本ハムは19日に行われる予定だった韓国・サムスンとの練習試合で多くの若手選手がスタメンに名を連ねていたが、残念ながら開始直後に雨天中止となってしまった。それだけに、その試合に出場する予定だった若手たちにとっては改めて首脳陣にアピールする機会となりそうだ。

 一方の楽天は17日のロッテ戦で今季の対外試合初勝利を挙げており、この試合でもいい流れを持続させたいところ。17日にドラフト1位ルーキーの辰己、新外国人のブラッシュ、飛躍が待たれるオコエの3人が本塁打を放ったのも明るい材料で、この日も豪快な活躍を見せる選手が出てきてくれることに期待だ。

◯西武は今年初の対外試合、選手たちの仕上がり具合は?

 西武はこの日から春野二次キャンプに突入。13時からは、台湾・統一ライオンズとの交流試合を行う予定だ。今季初の対外試合とあって、選手たちの一次キャンプでの仕上がり具合を確認するためには絶好の機会となる。リーグ連覇に向けた戦いのいわば“初戦”となる試合で、看板の強力打線が変わらぬ猛打を見せてくれるかに注目だ。

◯ロッテは貴重な実戦の機会を活かしたい

 前日に行われる予定だった広島との練習試合が雨天中止となったロッテは、13時より宜野湾市立野球場でDeNAと練習試合を行う予定だ。前日には注目されていた藤原と小園の対決も流れてしまったが、若鴎たちは仕切り直しの一戦で躍動を見せられるか。多くの実戦を積んで成長を促すことが今年のコンセプトなだけに、大事な対外試合の機会がひとつ減った翌日の一戦は、選手たちにとってはより貴重な経験となってきそうだ。

◯オリックスは仕切り直しの紅白戦で期待の投手たちが改めて登板予定

 オリックスは前日に予定されていた紅白戦が雨天中止となり、20日に改めて紅白戦を行う予定だ。試合は13時からの5イニング制で、前日の試合に登板する予定だった竹安、K-鈴木、小林、榊原、岩本の5投手が改めて登板する。さらに、同じく登板が予定されていたファーム組の齋藤と金田も1イニングずつ投球を行う予定。スライド登板となるが、改めて生き残りに向けたアピールを行っていけるか。

◯ソフトバンクの紅白戦にベテラン勢も

 見どころは、12時45分から行われる8イニング制の紅白戦。若手もベテランもアピールの絶好の機会になりそうだ。先攻の紅組のクリーンナップを務めるのは、福田、松田、真砂。また、武田、二保、大竹が2イニングを投げる。対する白組は、中村、内川、西田がクリーンナップに並び、甲斐がDH、先日の紅白戦でも強肩ぶりを見せた栗原が捕手というスターティングオーダーとなっている。投手陣を見ると、ミランダ、高橋、田中とつなぎ、5投手が登板予定だ。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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